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【市況】インデックス主導で一気にセンチメントが改善【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

26日の日経平均は大幅に続伸。344.89円高の19402.39円(出来高概算23億株)で取引を終えた。25日の米国市場では主要企業の決算のほか、トランプ政権への政策期待を背景に、NYダウは初の2万ドルを突破。この流れからシカゴ日経225先物清算値は19210円となり、これにサヤ寄せする格好から買いが先行した。その後も強含みの展開が続いており、前場半ばには19300円を回復。さらに午後に入ってもじり高基調が続く中、大引けにかけては19400円に乗せている。

セクターでは証券、保険、銀行、海運が上昇する一方、鉱業のみが下落。東証1部の値上がり数は1599(値下がり309)となり、80%近くを占めている。インデックスに絡んだ商いが中心となるなか、指数インパクトの大きいソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、信越化<4063>、京セラ<6971>がけん引する格好に。

インデックス主導により指数インパクトの大きい値がさ株がけん引する格好となったが、この2日間の大幅上昇によってテクニカルシグナルが好転してきている。一気にセンチメントが改善するなか、先高期待が高まってきている。また、円相場が株式市場の強い動きに引きづられる格好とはなったが、それでも1ドル113円半ばでの推移。これまで円相場の影響を受けやすかったことを考えると、市場は為替離れの展開になってきていることも、安心感につながろう。

ただし、決算が本格化するなか、好悪はっきりとした動きをみせている。決算内容を見極めたいとするなかで積極的には手掛けづらい面もある。それ故に、指値状況が膨らみづらくなり、よりインデックス売買の影響を受けやすくなる。価格帯別出来高の商いが積み上がっていた19000-19300円を超えてきた。利食いを吸収した格好となり、一転して上へのバイアスが強まりやすくなった。

《AK》

 提供:フィスコ

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