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【材料】■フィスコキャンパス銘柄分析レポートVol(6) 九州旅客鉄道<9142>

フィスコ <日足> 「株探」多機能チャートより

「フィスコキャンパス銘柄紹介レポート」とは、フィスコ<3807>のアナリストと現役の女子大学生によって組織された「フィスコキャンパス」による毎月発行の共同レポートである。アナリストとディスカッションを重ね、キャンパス一期生となる7名が「フレッシュな感性」をもとに1人1銘柄選んだ、計7銘柄をまとめている。


※2016年11月号より抜粋


紹介銘柄:九州旅客鉄道<9142>
キャンパス生:櫻井 結菜


「鉄道事業だけに頼らない収益構造」


■先日、株式市場に新規上場したとのニュースを見ました。詳しく教えてください。

25日に東証1部へ新規上場しました。上場時の時価総額は4160億円で、今年のIPO(新規株式公開)としてはLINE<3938>に次ぐ大型上場でした。上場時の初値は公開価格2600円に対し19.2%上昇の3100円と順調なスタートでした。


■やはり九州で鉄道事業を行っているのですよね?

おっしゃるとおり、九州地方で新幹線1路線を含む計22路線を運営しています。ただ、運輸サービスのほかにも建設、駅ビル・不動産、流通・外食など様々な事業を展開していますよ。


■JRグループの中でも同社の上場が遅れた理由は収益力の弱さと聞いたのですが。

確かに、首都圏を擁する東日本旅客鉄道<9020>(JR東日本)や関西圏を擁する西日本旅客鉄道<9021>(JR西日本)と異なり、九州・四国・北海道のいわゆる「三島会社」に位置付けられる同社の事業環境は沿線人口の減少など厳しさを増すとの見方も多くあります。

これに対し、同社は九州新幹線の新たな需要喚起やWebを利用した鉄道利用促進、不動産・飲食など事業の多角化、「ななつ星in九州」や「D&S(デザイン&ストーリー)列車」などの観光への注力による誘客促進、訪日外国人客(インバウンド)の取り込みといった取り組みを進めています。また、事業の多角化も進んでおり、外部売上高における運輸サービスの割合は47%(16年3月期実績)とJR東日本及びJR西日本の6割強と比べ低いことが分かります。鉄道事業だけに頼らない収益構造にあると言えるでしょう。


■「ななつ星」も全国的に有名になりましたし、今後の取り組みが期待されますね。他に注目点はありますか?

配当利回りが年率換算で約2.5%(今期は上場から期末までの半年分で1.25%)あるだけでなく、鉄道運賃やホテル宿泊料金等の割引が利用可能な株主優待もあり、こうした株主還元を目的に長期保有するのも良いですね。また、11月末に予定されるTOPIX(東証株価指数)のほか、主要株価指数への組み入れが期待される点も注目です。指数との連動を目指すパッシブファンドの資金が組み入れにより流入することが見込まれるため、短期的には株価の堅調推移が期待されるでしょう。



※「フィスコキャンパス」とは、現役の女子大学生によって組織されている。難しいと思われがちな金融・経済の世界を、身近なものに感じていただけるよう、大学生の目線に置き換えて企業や株式市場の情報発信を行うことを目的としている。

《WA》

 提供:フィスコ

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