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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~トランプ物色でも強弱感

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

25日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:トランプ物色でも強弱感
■外資系証券の注文動向:差し引き840万株の買い越し
■前場の注目材料:カルビー、営業最高益


■トランプ物色でも強弱感

26日の日本株市場は買い先行の相場展開になろう。25日の米国市場では主要企業の決算のほか、トランプ政権への政策期待を背景に、NYダウは初の2万ドルを突破した。この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比140円高の19210円となり、まずはこれにサヤ寄せする格好となろう。決算シーズンの中で機関投資家の積極的な参加は期待しづらく、指値状況の薄い中を、インデックス売買により反応が大きくなる可能性もありそうだ。

とはいえ、積極的な参加者が限られることから上値追いは慎重になろう。日経平均の25日線が19240円辺りに位置しており、これが心理的な抵抗線として意識される可能性もある。円相場は1ドル113円30銭辺りと横ばい推移していることもあり、買い一巡後は昨日同様、こう着感の強い相場展開になりそうだ。

物色はトランプ政権への思惑等から、設備投資関連への物色が引き続き注目されるところ。また、決算発表を控えているファナック<6954>の動向にも関心が集まりそうだ。一方で、決算に対して過剰に反応しやすい状況でもあり、黒字転換もコンセンサスを下回っているLINE<3938>の動向も注目。

また、トランプ物色が意識されるなか、引き続きソフトバンクG<9984>も注目対象に。半面、日米自動車摩擦が警戒される自動車株は、買い一巡後の上値の重さが警戒される可能性がありそうだ。その他は、好需給状況のなか、テーマ性のある中小型株には、個人を主体とした短期の値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き840万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り410万株、買い1250万株、差し引き840万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


01月19日(木):360万株の買い越し
01月20日(金):290万株の買い越し
01月23日(月):20万株の売り越し
01月24日(火):450万株の買い越し
01月25日(水):80万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(20068.51、+155.80)
・NY原油は下落(52.75、-0.43)
・シカゴ日経225先物(19210、+140)
・円相場、1ドル113円30-33銭、ドル高是正警戒
・基礎的財政収支8.3兆円赤字
・トランプ大統領メキシコ国境に壁建設へ

・ソニー<6758>、PSVR国内追加販売
・カルビー<2229>、営業最高益
・東京海上<8766>、SOMPOホールディングス<8630>、サイバー保険拡充へ


☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・8:50 対外対内証券投資

<海外>
・10:30 中・12月工業利益(11月:前年比+14.5%)

《SK》

 提供:フィスコ

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