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【市況】概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は10日ぶりに反発、連日の下落で値ごろ感が強まった

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 65840.13 +0.14%

24日のブラジル株式市場は3日続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比91.50ポイント高(+0.14%)の65840.13で取引を終えた。66172.86まで上昇した後、一時65615.25まで下落した。

原油高が好感され、資源銘柄に買いが広がった。また、構造改革の実施に伴う財政健全化に対する期待が高まっているこも引き続き支援材料。ほかに、ブラジルへの海外投資が大幅に増加していることが好感された。12月の外国直接投資(FDI)は154億1000万米ドルとなり、前月の87億5000万米ドルと市場予想の70億米ドルを大幅に上回った。一方、指数の上値は重い。経常収支の悪化が警戒された。12月の経常収支は58億8000万米ドルの赤字となり、前月の8億8000米ドルの赤字から悪化した。また、供給拡大に伴う鉄鉱石価格の急落も資源セクターの足かせになった。

【ロシア】MICEX指数 2174.59 +1.33%

24日のロシア株式市場は10日ぶりに反発。主要指標のMICEX指数は前日比28.50ポイント高(+1.33%)の2174.59で取引を終了した。2174.59から2147.51まで下
落した。

連日の下落で値ごろ感が強まったほか、原油価格の上昇を受け、資源銘柄を中心に買い戻しが優勢となった。また、利下げ期待が高まっていることも支援材料。インフレ率の落ち着きを受け、ロシア中央銀行が利下げに踏み切る可能性があると期待されている。

【インド】SENSEX指数 27375.58 +0.95%

24日のインドSENSEX指数は続伸。前日比258.24ポイント高(+0.95%)の27375.58、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同84.30ポイント高(+1.00%)の8475.80で取引を終えた。

終始プラス圏で推移し、後半に上げ幅を拡大させた。景気対策への期待が高まっていることが引き続き支援材料。政府が2017年度(18年3月まで1年間)の予算の中で、景気対策の専門予算を組むと期待されている。なお、17年度の予算は来週2月1日に公表される予定だ。

【中国本土】上海総合指数 3142.55 +0.18%

24日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比5.78ポイント高(+0.18%)3142.55ポイントと小幅ながら3日続伸した。

人民元相場の落ち着きが好感される。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元の対米ドル基準値を約2カ月ぶりの元高水準に設定した。上海外国為替市場の元相場は前日と同水準で推移しているが、元の先安感は後退している。主要企業の決算発表を前に、業績期待の買いも散見された。

《CS》

 提供:フィスコ

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