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【経済】ヤマトが京東などと連携強化、日本企業の中国EC進出サポートで

ヤマトHD <日足> 「株探」多機能チャートより

ヤマトホールディングス<9064>は24日、電子商取引(EC)サイト中国大手の京東商城(JD.com)、京東の日本パートナーであるフランクジャパン(本社:東京都港区)の2社との提携関係を強化し、日本企業の中国EC市場への進出支援をさらに強化することを明らかにした。提携関係強化の一環として、傘下のヤマトグローバルロジスティクスジャパンを通じ、京東商城と共同でフランクに出資する。出資の金額は明らかにしていない。
海外からの来日旅行客は現在、2400万人を超えている。「爆買い」と呼ばれる訪日外国人による大量購買行為はやや落ち着きを見せているものの、依然として活発な状況だ。また、来日時に購入した化粧品やベビー用品、一般消費財といった日本製品を帰国後も継続して購入したいというニーズも高く、中国では日本製品を取り扱う小売店やEC事業者が増えている。その中でも、インターネット通販を活用した越境ECは、中国の消費者が自国にいながら気軽に日本製品の購入が可能になるため、非常に高い成長を続けている。
そうした状況下で、ヤマトグローバルロジスティクスと京東商城、フランクは2016年4月から、中国EC市場に進出する企業に向けたワンストップの物流・マーケティングサービスを提供してきた。その一方で、各分野(ECサイト、運営、物流)で手続きの調整を行う必要があったため、出店・出品までに時間がかかってしまうといった課題が顧客から指摘されていた。この課題を解決するため、今回フランクに出資を行い、3社での連携を強化することで利便性の高いサービスを提供していく。
具体的には、2017年2月中旬より中国EC市場への進出を検討する日本企業の各種手続きや問い合わせに対し、フランクがトータルでサポートする運び。これによって利便性を向上させ、中国EC市場への短期間での進出を可能にする。なお、フランクに対する出資比率は、ヤマトグローバルロジスティクス、京東商城が各20%となる。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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