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【通貨】今日の為替市場ポイント:米長期金利の上昇を意識してリスク選好的なドル買い継続へ

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

24日のドル・円相場は、東京市場では112円53銭から113円44銭まで反発。欧米市場でドルは113円89銭まで一段高となり、113円79銭で取引を終えた。

本日25日のドル・円は、114円前後で推移か。米雇用拡大への期待が再び高まっており、米長期金利は上昇していることから、リスク選好的なドル買いは継続する見込み。

報道によると、トランプ米大統領は24日、カナダから米国に原油を輸送するキーストーンXL・パイプラインと米ノースダコタ州に敷設予定の石油パイプライン(ダコタ・アクセス)の建設を推進する大統領令に署名した。トランプ大統領は米国内で建設されるパイプライン建設には米国製の鉄鋼製品を利用するとの大統領令にも署名している。

キーストーンXL・パイプラインについて、トランプ大統領は条件を再交渉する意向を表明した。建設されることになれば、2万8000人の雇用創出の可能性があると報じられている。石油パイプライン(ダコタ・アクセス)の建設についても雇用創出につながるプロジェクトになるとみられている。

24日にはトランプ大統領と米自動車メーカー大手3社の首脳会談も行われており、トランプ政権は雇用拡大に向けてすみやかに動き始めたことから、トランプ政権の不確実性に対する市場の懸念は緩和されつつある。短期的にリスク回避的な取引は縮小し、ドルはやや強い動きを見せる可能性がありそうだ。

《SK》

 提供:フィスコ

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