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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ISID、東京製鉄、シャープ

ISID <日足> 「株探」多機能チャートより
■電通国際情報サービス <4812>  1,914円  +151 円 (+8.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 20日、電通国際情報サービス <4812> が16年12月期の連結経常利益を従来予想の58.7億円→67億円に14.1%上方修正し、従来の15期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。金融機関や電通向けシステム開発の売上が計画を下回ったものの、利益率の高いコンサルティングや自社開発ソフトの売上増加などで採算が改善したことが寄与。販管費が想定を下回ったことも利益上振れに貢献した。業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の42円→50円(前の期は32円)に増額修正したことも支援材料となった。

■東京製鐵 <5423>  1,010円  +61 円 (+6.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 東京製鉄<5423>が大幅高で1000円台を回復、同社株の4ケタ大台復帰は2011年3月以来、5年10カ月ぶり。同社は20日取引終了後、17年3月期の単独業績予想の修正を発表。売上高を1120億円から1229億円(前期比8.4%減)へ、最終利益を90億円から95億円(同50.4%減)へ修正した。固定資産の除却損が想定よりも減少し最終利益を押し上げる。原料コストの上昇は足かせながら、ここ鋼材市況が回復歩調にあることは追い風。今後も東京五輪に向けた工事の本格化が見込まれることで、鋼材市況は堅調に推移することが見込まれている。なお、営業利益は100億円(同43.8%減)で据え置いたが、第3四半期時点での通期に対する進捗率は84.2%となっており、株価も見直し買いが本格化している。

■シャープ <6753>  309円  +12 円 (+4.0%)  11:30現在
 シャープ<6753>が300円台を回復。同社は台湾の鴻海グループ傘下で経営再建を進めているが、鴻海精密工業の郭台銘会長が22日、米国に8000億円規模の投資で液晶パネル工場を新設する検討に入ったと発表、トランプ大統領が製造業の国内回帰を訴えていることもあって、大型工場新設による業容拡大効果に着目した買いを誘っている。米国はスマートフォンや液晶テレビいずれの市場も巨大であり、現地生産による需要の取り込みが期待される状況にある。

■夢真ホールディングス <2362>  803円  +15 円 (+1.9%)  11:30現在
 夢真ホールディングス<2362>、テクノプロ・ホールディングス<6028>、UTグループ<2146>、トラスト・テック<2154>、エン・ジャパン<4849>など人材関連株に高いものが目立つ。 足もと為替の円高進行やトランプ新大統領の保護主義的政策に対する懸念から輸出株が手掛けにくい環境にあり、内需株に物色の矛先が向かいやすい。そのなか、旺盛な企業の求人需要を背景に内需関連の有望セクターとして人材ビジネスを手掛ける企業の好収益環境に注目が集まっている。安倍政権では「一億総活躍社会」の実現を謳うなか、「イノベーションと働き方改革による生産性の向上と労働力の確保」を横断的な重要課題に掲げており、上昇傾向が続く求人倍率と合わせ、「働き方改革」をテーマとした人材ビジネス企業は有力な物色対象として市場で認知されている。

■サーティワン <2268>  4,010円  +20 円 (+0.5%)  11:30現在
 20日、B-Rサーティワンアイスクリーム <2268> [JQ] が16年12月期の経常利益(非連結)を従来予想の3億6000万円→5億5700万円に54.7%上方修正。増益率が120倍→186倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。ハロウィーンキャンペーンの好調やデイリー・ヤマザキ向けポーションカップの出荷開始に加え、ソフトバンクの10周年イベントに協賛したことで、アイスクリームの販売が想定より伸びたことが寄与した。

■ファナック <6954>  21,445円  +90 円 (+0.4%)  11:30現在
 ファナック<6954>が4日続伸。株価は、寄り付き反落してスタートしたが、下値に買いが流入し値を上げている。大和証券は23日、同社株のレーティングを「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」へ引き上げた。目標株価は1万6500円から2万5000円に見直した。「FIELD systemとロボットの成長率加速」に注目している。FIELD systemとは、製造現場での使用を目的としたIoT(インターネット・オブ・シングス)のためのプラットフォームのこと。今年9月の正式ローンチが予定されており、生産システムのデファクト化が狙われている。また、米政権交代が象徴する地産地消の加速は「労働コストの高い地域でのロボット需要増加の原動力となり、IoTの活用も後押しするものになる」と同証券では予測している。

■フィールズ <2767>  1,241円  -104 円 (-7.7%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 フィールズ<2767>が大幅続落。前週末20日取引終了後、17年3月期の連結業績予想の修正を発表し、売上高を1150億円から730億円(前期比22.7%減)へ、営業損益を20億円の黒字から65億円の赤字(前期14億1100万円の黒字)へ下方修正したことが嫌気されている。遊技機販売市場の縮小を受けて、同社のパチンコ・パチスロ機の販売台数も期初計画の35万台を下回る23万台程度と見込んでいるほか、投入予定だった2機種で今期中の販売が困難になったことも下振れの要因。また、一部ゲーム分野で会員数拡大に向けた諸施策が予定通りの成果が得られなかったことも響くとしている。

■竹内製作所 <6432>  2,401円  -98 円 (-3.9%)  11:30現在  東証1部 下落率7位
 竹内製作所<6432>が大幅反落。為替が円高で推移していることに加えて、20日の取引終了後に提出された大量保有報告書(変更報告書)で、米投資ファンドのキャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニーの保有割合が5.37%から3.72%に下落したことを受けて、需給思惑が後退したとの見方が強まり、売られているようだ。

■高島屋 <8233>  971円  -16 円 (-1.6%)  11:30現在
 高島屋<8233>やエイチ・ツー・オー リテイリング<8242>、三越伊勢丹ホールディングス<3099>など百貨店株が軒並み安となっている。日本百貨店協会が20日に発表した12月の全国百貨店売上高概況が前年同月比1.7%減(店舗数調整後)となり、10カ月連続でマイナスとなったことが嫌気されている。為替の影響もあり、インバウンド(シェア2.8%)が8.3%増(約192億円)で9カ月ぶりに前年を上回った一方、国内市場(シェア97.2%)は改善の傾向を見せながらも2.0%減に終わった。

■トヨタ自動車 <7203>  6,710円  -91 円 (-1.3%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>、マツダ<7261>など自動車株が安い。午前9時過ぎに為替相場は一時、1ドル=113円70銭台と前週末午後5時時点に比べ90銭強の大幅な円高が進行している。米国のトランプ新大統領による20日の就任演説では、減税やインフラ投資など経済政策への具体的な言及はなかった。一方、環太平洋経済連携協定(TPP)離脱や北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉が表明されたことを受け、米新政権の保護主義への警戒感が台頭。米国向け売り上げが大きい自動車株には売りが先行している。

■東燃ゼネラル石油 <5012>  1,298円  -15 円 (-1.1%)  11:30現在
 東燃ゼネラル石油<5012>が反落。22日午後3時40分ごろ、同社の和歌山工場(和歌山県有田市)で火災が発生したことから、これを嫌気した売りが出ているようだ。同工場の潤滑油製造装置付近で出火したとしているが、同工場では18日にもクリーニング作業中のタンクで火災が発生しており、業績への影響だけでなく、安全管理体制のあり方などに対する懸念も売りにつながっているようだ。

●ストップ高銘柄
 MXリス5 <1567>  2,000円  +400 円 (+25.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 マーケットE <3135>  622円  +100 円 (+19.2%) ストップ高   11:30現在
 アール・エス・シー <4664>  566円  +80 円 (+16.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 タカタ <7312>
 以上、1銘柄

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