市場ニュース

戻る
2017年01月23日05時30分

【注目】前週末20日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

タケエイ <日足> 「株探」多機能チャートより

■タケエイ <2151>  1,030円 (+48円、+4.9%)

 タケエイ <2151> が反発。19日、同社が発行済み株式数(自社株を除く)の2.09%にあたる50万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月1日から18年1月30日まで。

■富士電機 <6504>  659円 (+28円、+4.4%)

 富士電機 <6504> が4連騰し、2007年1月以来、約10年ぶりの高値水準となった。セブン&アイ・ホールディングス <3382> 傘下のセブン-イレブン・ジャパンが20日、2月から新しいコーヒーマシンを全国のセブンイレブン店舗(16年12月末現在1万9171店)に順次導入し、セブンカフェの新商品「ホットカフェラテ」「アイスカフェラテ」を発売すると発表しており、セブンイレブン向けにコーヒーマシンを納入した実績のある同社に需要増の思惑が働いたようだ。

■牧野フライス製作所 <6135>  970円 (+39円、+4.2%)

 工作機械大手の牧野フライス製作所 <6135> が3日大幅続伸。「トランプ相場」の失速とともに外国為替市場では円高が進んでいたが、19日のイエレンFRB議長の継続的な利上げに前向きな発言を受けて、ドル円レートは1ドル=115円前後と円安方向に戻している。これを受けて、17年3月期下期(10-3月)の想定レートを1ドル=100円に設定している同社に採算改善による業績上振れを期待する見直し買いが入った。

■Gunosy <6047>  2,133円 (+82円、+4.0%)

 Gunosy <6047> [東証M]が大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が19日付で、投資判断「オーバーウエイト」を継続し、目標株価を1350円から2800円へ引き上げたことが好材料視された。アド・テクノロジー企業としての高いデータ分析力および商品開発力を評価していることに加えて、アドネットワークGunosy Network Adsの売上高の増額修正やユーザー獲得費用の引き下げを要因として、17年5月期営業利益予想を11億4000万円から15億6000万円へ、18年5月期も同15億3000万円から20億7000万円に引き上げている。利益成長の強いモメンタムをバリュエーションに勘案し、目標株価を引き上げたとしている。

■ヤマシンフィルタ <6240>  1,419円 (+53円、+3.9%)

 ヤマシンフィルタ <6240> が4連騰し、連日で上場来高値を更新した。同社は建機用油圧フィルターの最大手でインフラ整備を重要課題に掲げるトランプ氏の政策への期待感から注目を集めてきた。景気敏感株はトランプ相場の失速とともに株価は調整する動きとなるなか、同社は下げも限定的で上値を追う展開が続いた。足元の業績が中国建機需要の回復を背景に好調なうえ、同社は前提為替レートを1ドル=100円に設定しており、業績上振れを期待する買いが続いた。本日のドル円レートが1ドル=115円前後と円安方向に戻したことも追い風となった。

■AWSHD <3937>  3,180円 (+115円、+3.8%)

 AWSホールディングス <3937> [東証M]が大幅高。19日取引終了後、同社は米国での事業を目的とした100%子会社を設立することを発表し、これが株価を強く刺激した。同社は大企業向けシステム開発を手掛けており、フィリピンを開発拠点にしている。米国はITサービス市場としても世界最大で今後も順調に拡大する見通しにあり、この需要を取り込むべく米国子会社を新設する。同子会社を核に米国とフィリピンをダイレクトに結び、主として米国の自動車産業およびヘルスケア産業における顧客をターゲットに、ソフトウエア開発およびITソリューションの事業展開を図る。資本金は40万ドル(予定)で、2月1日付で設立の予定。

■UACJ <5741>  349円 (+12円、+3.6%)

 UACJ <5741> が3日続伸、25日移動平均線を足場に上値追いを加速させてきた。同社はアルミ圧延の最大手で、車や飲料缶向けの旺盛な需要に対応して、ボトルネック解消のためタイや北米で550億円の大型設備投資を実施する計画。フリーキャッシュフローが大幅な赤字になる懸念は小さいとの見方が支配的であり、市場ではこれが業容拡大効果をもたらす攻めの投資として評価する声が強まっている。17年3月期は営業利益段階で6割増益の245億円予想と急回復に向かう見通しにあり、「18年3月期も北米の好調な自動車販売需要を取り込んで増収増益基調が続く可能性が高い」(国内中堅証券)という。

■イオンモール <8905>  1,662円 (+46円、+2.9%)

 イオンモール <8905> が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が19日付で、投資判断「ニュートラル」を継続し、目標株価を1650円から1850円へ引き上げたことが好材料視された。同証券では、17年2月期第3四半期累計(3-11月)決算で、海外事業の利益改善がほぼ会社計画線で進捗しているほか、第3四半期単独の国内既存68モールの専門店売上高(曜日調整後)が、アミューズメント好調により前年同期比0.5%増とプラス圏に回復した点がポジティブであると評価。18年2月期は海外事業を中心に利益成長のビジビリティが向上するとして、18年2月期営業利益予想を497億円から500億円へ引き上げている。

■コマツ <6301>  2,755.5円 (+54円、+2.0%)

 中国関連株がしっかり。コマツ <6301> や日立建機 <6305> が値を上げたほか、資生堂 <4911> やダイキン工業 <6367> も堅調。中国国家統計局が20日に発表した16年10-12月期の実質国内総生産(GDP)伸び率は前年同期比6.8%増と市場予想(6.7%増)を上回った。16年の年間ベースでは前年比6.7%成長だった。足もとの中国経済の成長率は堅調だったことから、中国関連株には買い安心感が出た。特に、コマツなど建機株には米国向けを含むインフラ投資拡大による需要増への期待も膨らんだようだ。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,450円 (+121円、+1.5%)

 ソフトバンクグループ <9984> が3日続伸。ドイツ証券は19日、同社株のレーティングを「ホールド」から「バイ」に引き上げた。目標株価は9200円(従来7000円)としている。同社が設立した「ビジョン・ファンド」に関して「最初の資金調達ラウンドは間もなく終えようとしている」と指摘。同ファンドが出資約束金額の1%の手数料を受け取るとすれば、早急に利益への重要な貢献事業となり、総額1000億ドルに達した際には、利益を推定9%押し上げることが可能と見ている。価値を付与する孫社長の手腕が「ファンドの設立や電撃的なトランプタワー訪問を含め再び明らかになった」と評価している。

■Jフロント <3086>  1,695円 (+24円、+1.4%)

 J.フロント リテイリング <3086> が3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が19日付のリポートで、レーティング「オーバーウエイト」を継続し、目標株価を1500円から1790円に引き上げたことが好感された。同証券では、免税店売上高の底打ちや心斎橋大丸本館の閉館によるマイナス一巡などで今後の業績は底打ちから回復に向かう可能性が高いと指摘。また、17年2月期の営業利益予想を前期比1.5%減の473億円としているが、4月に「GINZA SIX」(旧松坂屋銀座店)が開業することは18年2月期の業績にとって追い風になるとし、営業利益は17年2月期比12.3%増の531億円を見込んでいる。

※20日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

日経平均