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【経済】【中国】“ポケGO風ゲーム”審査停止、当局が安全性を懸念


中国当局はこのほど、世界各地で昨年大ヒットしたスマートフォン向けゲーム「Pokemon GO(ポケモンGO)」に似たタイプのゲームについて、「国の情報や国民の安全などに対する懸念がある」として、当面、配信許可の審査受付を停止すると表明した。中国ではまだ「ポケモンGO」が配信されていないが、ヒットを受けて各社が続々と似たようなゲームを開発、リリースしている。21世紀経済報道が12日付で伝えた。

審査の受付停止を表明したのは、同国でメディアやゲームなどの分野を管轄する国家新聞出版広電総局。世界各地で「ポケモンGO」のプレー中に交通事故などトラブルが多発したことに懸念を示した。また、位置情報サービス(LBS)を利用したゲームであることから、「社会にとってリスクとなる恐れがある」と指摘。同局は現在、関連部門と協力してこうしたゲームの安全性に対する研究を進めているという。

「ポケモンGO」の世界的ヒットを受け、中国ではゲーム会社やインターネット企業などがLBSと拡張現実(AR)を使った類似ゲームの開発に取り組み、今年は市場拡大が期待されていた。ただ、当局の今回の発表を受け、先行きが不透明となった格好だ。「ポケモンGO」の中国での配信に向けて、「ネット大手の騰訊(テンセント)と新浪(シナ)が代理権を争っている」とのうわさもあったが、配信の実現にはまだ時間がかかりそうだ。


【亜州IR】

《SK》

 提供:フィスコ

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