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【市況】<マ-ケット日報> 2017年1月20日

 20日の市場は日経平均が3日続伸。終値は前日比65円高の1万9137円だった。取引時間中は上げ幅が100円を超える場面もあったが、買い戻しが主だったようで出来高は活況の目安となる20億株を下回っている。今晩の米大統領就任演説への警戒感も上値を重くさせたようだ。

 昨日の米国市場は20日のトランプ新大統領就任式を見極めたいとして様子見ムードが広がりダウ平均は5日続落した。株価水準は昨年12月8日以来の安値へ。この日発表された経済指標は概ね良好でダウ平均はプラス圏で推移する場面があったものの、トランプ政策に対する過度な期待の反動から上値では手じまい売りが優勢となっている。一方、東京市場は目先的な調整一巡感と円相場の落ち着きを受けて小じっかりとした展開に。円相場が一時1ドル=115円台に入ったことで売り方の買い戻しが入ったことも3連騰に貢献している。米次期財務長官に指名されているムニューチン氏が強いドルに言及したことも為替に安定感をもたらした模様。もっとも、今晩(日本時間21日午前1時過ぎ)の米大統領就任式を見極めたいとする向きは多く商いも低調に。今回は失望を呼んだ先週のような「会見」ではなく「演説」なので暴言は出ないだろうが、NAFTA再交渉とTPP離脱に関する大統領令は就任即日出されるとの現地報道があり、日本にとってはやはり期待よりも不安が先行しやすい状況だ。今しばらくトランプ氏に振り回されることになりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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