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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

山王 <日足> 「株探」多機能チャートより

■山王 <3441>  1,790円 (+600円、+50.4%) ストップ高

 山王 <3441> [JQ]が5日連続でストップ高。12日、同社が東京工業大学と共同開発した「金属複合水素透過膜とその製造方法」に関する2件の特許を取得したと発表したことが引き続き買い材料視された。発表を受けて、自動車など 水素エネルギー関連分野での実用化による業績への寄与に期待する思惑買いが続いた。

■省電舎 <1711>  850円 (+150円、+21.4%) ストップ高

 省電舎 <1711> [東証2]がストップ高。18日、同社の子会社ドライ・イーが東芝ITサービス、NTTスマイルエナジーと組み、太陽光発電設備メンテナンス事業を開始すると発表したことが買い材料視された。固定価格買取制度がスタートしてから4年以上経過し、太陽光発電設備のメンテナンス需要が高まっていることが事業開始の背景。同社は顧客との契約主体となるとともに、通常メンテナンス以外の修繕工事を受託する。共同事業は3月からサービスを開始する予定。発表を受けて、太陽光発電設備メンテナンス事業への参入による業績への寄与に期待する買いが殺到した。

■イマジニア <4644>  987円 (+150円、+17.9%) ストップ高

 イマジニア <4644> がストップ高。同社は18日、子会社のSoWhatが設立後の第1作目となるスマートフォンゲーム「LINE アキンド星のリトル・ペソ」を制作し、LINE <3938> が展開するゲームサービス「LINE GAME」上でサービス提供することを決めたと発表した。このゲームは、SoWhatとLINEの共同事業で、サービス開始日は未定。今後の展開については2月中旬に実施予定の発表会およびニュースリリースなどを通じて公開するとしている。

■シリコンスタジオ <3907>  4,100円 (+345円、+9.2%)

 シリコンスタジオ <3907> が急伸。同社は19日、世界最高水準のテクスチャストリーミング技術をもつベルギーのGraphine社と日本国内における独占リセラーパートナーシップを締結したことを明らかにした。Graphine社は、主にゲームと3Dビジュアライゼーション業界向けにテクスチャストリーミングとテクスチャ圧縮技術を開発・提供するミドルウエア企業。なお、テクスチャストリーミングとは、テクスチャに関するアーティファクトのポッピング、メモリー不足、長いロード時間などの限界に到達することなく、一般的に高い解像度のテクスチャマップや数多くのテクスチャを使用することを目的としたソリューションをいう。

■トライステージ <2178>  2,860円 (+240円、+9.2%)

 トライステージ <2178> [東証M]が急続伸。18日、同社が2月28日現在の株主を対象に1→4の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の4分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■モバイルクリエイト <3669>  407円 (+27円、+7.1%) 一時ストップ高

 東証1部の上昇率2位。モバイルクリエイト <3669> が反発。同社は19日、エンルート(埼玉県ふじみ野市)と産業用ドローンの製造およびAI(人工知能)・情報通信システムなどの共同開発で業務提携したことを明らかにした。また、この発表を受け、モバクリの子会社である石井工作研究所 <6314> も一時ストップ高まで買われた。

■クロスプラス <3320>  664円 (+39円、+6.2%)

 クロスプラス <3320> [東証2]が後場急伸。同社は19日午前11時30分に、17年1月期通期の連結業績予想および配当修正を発表。営業利益は従来の5億円から7億6000万円(前期比3.3倍)に上方修正し、未定としていた期末配当は2期ぶりに復配(2円)する。売上高予想は680億円から651億円(同10.8%減)に減額修正した。秋物商品の立ち上がりが遅れたことが売り上げに影響した半面、採算性の低い商品の見直しや原価低減に注力したことが利益を押し上げた。

■ユー・エス・エス <4732>  1,999円 (+91円、+4.8%)

 中古車オークション運営最大手のユー・エス・エス <4732> が続急伸し、連日で昨年来高値を更新した。18日、同業のジェイ・エー・エーを子会社化すると発表したことが買い材料視された。公正取引委員会による審査通過後に、議決権比率66.0%の株式を取得する。取得価額は未定。ジェイ・エー・エーの16年3月期の売上高は96.1億円、営業利益は39.2億円だった。発表を受けて、事業拡大による来期以降の業績への寄与に期待する買いが向かった。

■シャープ <6753>  296円 (+13円、+4.6%)

 シャープ <6753> [東証2]が大幅高で一時300円台を回復。株価は18日まで6日連続安と下値を探る展開にあったが、目先は値ごろ感から押し目買いが優勢。台湾の鴻海グループ傘下で経営再建中にあるが、四半期ベースでは損益が黒字化するなど業績回復色をみせており、ひと頃と比べ中期的視野で買い安心感が底流している。市場では「東芝 <6502> と対照的な動きで一部では“東芝買いのシャープ売り、シャープ買いの東芝売り”というプログラムが組まれているフシもある」(国内準大手証券ストラテジスト)という指摘もある。19日は、東芝に5000億円を超える巨額損失懸念が再浮上し、同社株は改めて売り直されたが、シャープは買い戻される展開となった。

■日本郵船 <9101>  238円 (+8円、+3.5%)

 日本郵船 <9101> 、商船三井 <9104> 、川崎汽船 <9107> など大手をはじめ海運株が軒並み上昇、業種別値上がり率でトップに買われた。足もと1ドル=114円台後半の推移と円安に振れているが、ドル建て決済の海運セクターにとっては円安が収益面で恩恵となった。また、海運市況が目先底入れの動きにあり、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が18日時点で30ポイント高の952まで上昇、これも株価にポジティブに作用した。

※19日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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