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【市況】<マ-ケット日報> 2017年1月19日

 19日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比177円高の1万9072円で3日ぶりに1万9000円台を回復した。円相場が1ドル=114円台後半まで下落したことを好感して主力株に買いが入ったほか、先物にも売り方の買い戻しが断続的に入り、上げ幅を230円近くまで拡大する場面があった。東証1部の出来高も5日ぶりに20億株の大台を超えて目先の底入れ感が強まっている。

 昨日の米国市場はトランプ次期大統領の経済政策に対する不透明感からダウ平均は小幅ながらも4日続落した。ダウ平均の4連敗はトランプ氏勝利以降で初めて。この日は共和党の国境税案に対するトランプ氏の批判を引き続き売り材料にした模様。もっとも売り物は限定的でS&P500種やナスダック指数は早々に反発へと転じている。

 さて、為替市場と完全にリンクしている東京市場は、この日は円安進行を好感して日経平均が続伸した。米FRB議長が講演で、今後の利上げペースを年2~3回としたことから米国金利が上昇。日米金利差拡大でドルが買われ(円が売られ)株式市場に好材料をもたらした。日経平均が1万9000円台を回復した後は20日のトランプ大統領就任演説を見極めたいとの雰囲気になり株価は高値圏で膠着。英国のハードブレグジット問題はある程度消化したようで、市場の目線は再びトランプ大統領へと向かっている。(ストック・データバンク 編集部)

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