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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:シャープ、USS、郵船

シャープ <日足> 「株探」多機能チャートより
■シャープ <6753>  300円  +17 円 (+6.0%)  11:30現在
 シャープ<6753>が大幅高で300円台を回復。個人投資家を中心とした短期資金を呼び込み売買代金は東証2部で断トツとなっている。株価は前日まで6日連続安と下値を探る展開にあったが、目先は値ごろ感から押し目買いが優勢。台湾の鴻海グループ傘下で経営再建中にあるが、四半期ベースでは損益が黒字化するなど業績回復色をみせており、ひと頃と比べ中期的視野で買い安心感が底流している。市場では「東芝<6502>と対照的な動きで一部では“東芝買いのシャープ売り、シャープ買いの東芝売り”というプログラムが組まれているフシもある」(国内準大手証券ストラテジスト)という指摘もある。きょうは、東芝に5000億円を超える巨額損失懸念が再浮上し、同社株は改めて売り直されているが、シャープは買い戻される展開にある。

■ユー・エス・エス <4732>  2,000円  +92 円 (+4.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 中古車オークション運営最大手のユー・エス・エス <4732> が続急伸し、連日で昨年来高値を更新した。18日、同業のジェイ・エー・エーを子会社化すると発表したことが買い材料視された。公正取引委員会による審査通過後に、議決権比率66.0%の株式を取得する。取得価額は未定。ジェイ・エー・エーの16年3月期の売上高は96.1億円、営業利益は39.2億円だった。発表を受けて、事業拡大による来期以降の業績への寄与に期待する買いが向かった。

■JCRファーマ <4552>  2,805円  +72 円 (+2.6%)  11:30現在
 JCRファーマ<4552>が高い。株価は1月第2週を境に調整色を強めていたが、目先切り返しが急で、5日・25日移動平均線を一気に上回ってきた。同社はきょう午前9時に、かねてから研究を進めてきた血液脳関門通過型ハンター症候群治療酵素製剤の治験計画に関し、当局による調査が終了したことを発表、今年3月に臨床試験(フェーズ1、フェーズ2)を開始する予定であることを発表した。これを材料視する買いを呼び込んでいる。

■オンコセラピ <4564>  267円  +5 円 (+1.9%)  11:30現在
 オンコセラピー・サイエンス<4564>が続伸。18日の取引終了後、導出先の大塚製薬(東京都千代田区)が実施している、がんペプチドワクチンOTS103/104(OCV-C02)を利用した大腸がんに対する第1相臨床試験について、米国臨床腫瘍学会消化器がんシンポジウムでポスター発表されたとしており、これを好材料視した買いが入っている。同発表によると、OCV-C02は標準療法不応の転移性がん患者に対し、安全性・認容性が高く、免疫反応を示すことが確認されたという。なお、大塚製薬ではポスター発表の概要公表で同試験が終了したとしている。

■日本郵船 <9101>  234円  +4 円 (+1.7%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が軒並み上昇、業種別値上がり率でトップに買われた。足もと1ドル=114円台後半の推移と円安にふれているが、ドル建て決済の海運セクターにとっては円安が収益面で恩恵となる。また、海運市況が目先底入れの動きにあり、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が前日18日時点で30ポイント高の952まで上昇、これも株価にポジティブに作用している。

■トヨタ自動車 <7203>  6,852円  +116 円 (+1.7%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、富士重工業<7270>、ホンダ<7267>など自動車株が軒並み高。ここ為替市場が乱高下しており、前日はトランプ次期米大統領のドル高牽制発言を受けて1ドル=112円台半ばまで円が買われる場面があったが、きょうは前日のイエレンFRB議長の講演で、「2019年末まで利上げは年2、3回ペース」と明言したことが材料視され、日米金利差拡大の思惑から円安トレンドに反転した。1ドル=114円台後半まで円安が進み、為替感応度の高い自動車株はこれを好感するかたちで上値指向となっている。

■横河電機 <6841>  1,744円  +21 円 (+1.2%)  11:30現在
 横河電機<6841>が続伸。18日の取引終了後、英国の石油・ガスパイプライン大手運営会社ブリティッシュ・パイプライン・エージェンシー(BPA)から、同社が所有運営する大規模な石油パイプライン設備向け管理・制御システムの更新プロジェクトを受注したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同プロジェクトは、英国北西部チェシャー州エルズミア港から南東部エセックス州東岸およびロンドンの主要空港へ石油製品を輸送するパイプライン設備の管理システムと制御システムを更新するもので、総敷設距離が約650キロメートルに及ぶ同国の重要なインフラ設備となっている。今回、横川電機が納入するのは、石油製品の配送スケジュール管理やタンク内の在庫管理などを行うパイプライン管理ソリューションパッケージ「エンタープライズ・パイプライン・マネジメント・ソリューション」と、石油パイプラインやポンプなどの装置を監視制御するソフトウエア「ファースト/ツールズ」。なお、18年3月までの納入を予定しているという。

■資生堂 <4911>  3,035円  +36.5 円 (+1.2%)  11:30現在
 資生堂<4911>が4日ぶりに反発。同社はきょう、アメリカ地域本社を通じて米国のベンチャー企業MATCHCo(マッチコー)を買収したことを明らかにした。マッチコーは革新的なデジタル技術により、新たなビジネスモデルを創出する企業。資生堂はマッチコーの技術やサービスを生かし、メーキャップ商品をはじめとしたグループの商品ポートフォリオを拡大するとしている。

■省電舎 <1711>  850円  +150 円 (+21.4%) ストップ高   11:30現在
 省電舎 <1711> [東証2]がストップ高買い気配。18日、同社の子会社ドライ・イーが東芝ITサービス、NTTスマイルエナジーと組み、太陽光発電設備メンテナンス事業を開始すると発表したことが買い材料視された。固定価格買取制度がスタートしてから4年以上経過し、太陽光発電設備のメンテナンス需要が高まっていることが事業開始の背景。同社は顧客との契約主体となるとともに、通常メンテナンス以外の修繕工事を受託する。共同事業は3月からサービスを開始する予定。発表を受けて、太陽光発電設備メンテナンス事業への参入による業績への寄与に期待する買いが殺到した。

■イマジニア <4644>  987円  +150 円 (+17.9%) ストップ高   11:30現在
 イマジニア<4644>が急伸。同社は18日、子会社のSoWhatが設立後の第1作目となるスマートフォンゲーム「LINE アキンド星のリトル・ペソ」を制作し、LINE<3938>が展開するゲームサービス「LINE GAME」上でサービス提供することを決めたと発表した。このゲームは、SoWhatとLINEの共同事業で、サービス開始日は未定。今後の展開については2月中旬に実施予定の発表会およびニュースリリースなどを通じて公開するとしている。

●ストップ高銘柄
 サイバーステップ <3810>  885円  +150 円 (+20.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 フジタコーポレーション <3370>  940円  +150 円 (+19.0%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 タカタ <7312>  717円  -150 円 (-17.3%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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