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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:メタップス、Gunosy、ゲンキー

メタップス <日足> 「株探」多機能チャートより
■メタップス <6172>  3,805円  +405 円 (+11.9%)  11:30現在
 16日、メタップス <6172> [東証M]が決算(国際会計基準=IFRS)を発表。17年8月期第1四半期(9-11月)の連結営業損益が3.1億円の黒字(前年同期は1.5億円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。オンライン決済を展開するファイナンス関連サービスの収益が拡大したことが寄与。関係会社株式売却益を計上したことなども黒字浮上に大きく貢献した。上期計画の3億円を既に4.3%上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。同日、東証が17日売買分から同社に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除すると発表。信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いも向かった。

■Gunosy <6047>  2,212円  +212 円 (+10.6%)  11:30現在
 Gunosy <6047> [東証M]が昨日ストップ高したのに続き、本日も大きく買われ上場来高値を更新した。約定回数は10時10分現在でトップとなった。17年5月期の連結経常利益を従来予想の8.6億円→14.2億円に64.3%上方修正し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが引き続き材料視された。ニュース配信アプリ「グノシー」「ニュースパス」の利用者拡大で広告収入が想定より伸びることが寄与。提携メディア数の増加でアドネットワークの収益が拡大することも上振れに大きく貢献する。

■ゲンキー <2772>  6,460円  +550 円 (+9.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 16日、ドラッグストアを展開するゲンキー <2772> が17年6月期の連結経常利益を従来予想の35.2億円→42.5億円に20.7%上方修正。増益率が22.1%増→47.4%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。コスト削減に加え、本部集約による店舗作業の標準化で販管費が想定を下回ることが利益を押し上げる。

■アカツキ <3932>  3,550円  +210 円 (+6.3%)  11:30現在
 16日、東証が17日売買分からアカツキ <3932> [東証M]に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除すると発表したことが買い材料。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。

■タカラバイオ <4974>  1,643円  +86 円 (+5.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 タカラバイオ<4974>が全般下落相場に逆行、26週移動平均線をサポートラインに上値を慕う展開にある。遺伝子工学を活用した研究開発を進捗させ、創薬メーカーへの飛躍が期待されている。がん細胞だけをウイルスが攻撃する画期的新薬として注目される腫瘍溶解ウイルス「HF10」に対する市場の関心が高いほか、キメラ抗原受容体を用いた「CAR-T細胞療法」と呼ばれるがん免疫遺伝子治療法の治験を開始する予定にあり将来性に注目が集まっている。前週11日には、キメラ抗原受容体を用いた遺伝子治療臨床試験の国内実施のため、再生医療等製品としての治験計画届けを医薬品医療機器総合機構に提出したことを発表している。

■トクヤマ <4043>  470円  +17 円 (+3.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 トクヤマ<4043>が大幅反発。半導体設備投資需要は旺盛で、前日発表された11月の機械受注でも全体では前月比5.1%減と低調だったが、製造業では半導体製造装置などへの発注が68%増と高水準の伸びを確保した。同社はソーダ化学を発祥とする化学株だが、半導体用シリコンで世界屈指の実力を有しており、半導体関連株の側面で上値指向を強めている。信用取組も信用倍率1.3倍台と売り買い拮抗しており、需給面でも上値追いを後押ししている。

■東洋鋼鈑 <5453>  379円  +8 円 (+2.2%)  11:30現在
 東洋鋼鈑<5453>が堅調に推移している。同社は16日、遺伝子解析キット「ジーンシリコンDNAチップキットUGT1A1」の製造販売承認を昨年12月12日付で取得したことを明らかにした。同社は山口大学と共同で遺伝子解析キットの開発を進めてきた経緯があり、エイアンドティー<6722>が製造販売業者として薬事申請を実施している。

■新日鐵住金 <5401>  2,604円  +46 円 (+1.8%)  11:30現在
 新日鉄住金<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など鉄鋼株が全体軟調相場のなかで買い優勢、業種別値上がり率でトップ。足もと旺盛な建設需要や自動車向けなどを中心に鋼材受注の好調な推移が伝わっており、これが買いを誘導している。2020年の東京五輪に伴う建材特需も加わり、先行き見通しに明るさがある。新日鉄住金は信用取組も売り長で、直近6日申し込み現在の信用倍率は0.7倍台と株式需給面も買い方に味方している。

■アニコムHD <8715>  2,331円  +36 円 (+1.6%)  11:30現在
 16日、ペット保険最大手のアニコム ホールディングス <8715> が月次動向を発表。12月のNB(ペットをこれから飼おうとする飼い主が対象でペットショップ代理店経由での契約)新規契約件数が前年同月比26.5%増の9206件に伸びたことが買い材料視された。前年比プラスは今期に入り9ヵ月連続で伸び率は今期最高となる。また、正味収入保険料も同10.5%増の24億円に拡大している。

■日経Dインバ <1357>  2,012円  +26 円 (+1.3%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が続伸、取引時間中としては9日ぶりの2000円大台回復となった。終値ベースで2000円台をキープした場合は、12月9日以来約1カ月ぶりとなる。同銘柄は日経平均株価と逆方向に連動するETFで、基本的に日々の騰落率が日経平均のマイナス2倍になるような設定がなされている。米国主導のトランプ相場に陰りが出ており、全体相場はリスクオンの反動に晒されている状況。17日にメイ英首相が演説予定にあるなか、英国のEUからのハードブレグジット(強硬離脱)に対する懸念も見切り売りを助長しており、NF日経ダブルインバースの注目が高まっている。

■エボラブルアジア <6191>  2,880円  +36 円 (+1.3%)  11:30現在
 エボラブルアジア<6191>が3連騰で上場来高値を更新。同社は16日、JR東日本<9020>と契約締結を発表、新幹線の取り扱いをBtoCサイトへ展開する。ワンストップで航空券と新幹線の予約販売を行う。これを材料視する買いが株価を押し上げるかたちとなっている。また、12月取扱高は前年同月比20%増の21億4300万円と好調だったことも買い人気を助長している。

■アース製薬 <4985>  4,820円  +55 円 (+1.2%)  11:30現在
 アース製薬 <4985> が全般下げ相場のなか逆行高。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で同社の投資判断「ニュートラル(中立)」を継続し、目標株価4300円→4600円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、16年12月期の営業利益は白元アース事業の原価低減や殺虫剤の返品抑制が寄与し、会社計画を上回ると予想。また、2020年を最終年度とする中期計画達成には日用品市場でのトップライン成長が必要条件になると指摘している。

■ハーモニック <6324>  3,055円  +15 円 (+0.5%)  11:30現在
 ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が続伸、昨年12月下旬を起点に5日移動平均線を絡めた急勾配の戻り相場を継続している。同社は半導体製造装置や産業用ロボット向けなどに精密制御減速装置を展開しているが、企業の旺盛な設投意欲やスマートフォン向けニーズを映して好調、収益拡大基調にある。そのなか、16日取引終了後、16年10~12月期の単独売上高実績を発表、前年同期比18.3%増の65億4100万円と四半期ベースでは過去最高を記録しており、これを好感する買いを集めている。

■ジーンズメイト <7448>  289円  +80 円 (+38.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ジーンズメイト<7448>に買いが集中、カイ気配で水準を切り上げる展開。フィットネスジムを展開するRIZAPグループ<2928>が16日、TOB(株式公開買い付け)を実施し、同社を子会社化することを発表、これがサプライズとなり株価値上がりを見込んだ短期資金が流れ込む格好となっている。TOB価格は1株160円で16日終値209円を23.4%下回る水準。また、RIZAPを引受先に345万株の第三者割当増資を行う。調達する資金は「ジーンズメイト」ブランドの再構築や販売チャネル・営業力の強化に充てる方針。

●ストップ高銘柄
 山王 <3441>  890円  +150 円 (+20.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 サイバーステップ <3810>  635円  +100 円 (+18.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 菊池製作所 <3444>  1,048円  +150 円 (+16.7%) ストップ高   11:30現在
 ユークス <4334>  1,098円  +150 円 (+15.8%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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