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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~戻り待ちの売り圧力は次第に強く

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

 

17日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:戻り待ちの売り圧力は次第に強く
■外資系証券の注文動向:差し引き530万株の売り越し
■前場の注目材料:郵政株売却報道で、ゆうちょやかんぽにも売り圧力か


■戻り待ちの売り圧力は次第に強く

17日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が続きそうである。16日の米国市場はキング
牧師の誕生日で休場だったことから、海外勢のフローは限られる。また、週末にトランプ次
期米大統領の就任式を控えているなか、不透明感が強まっている。その他、英国のメイ首相
の演説を控えていることも手掛けづらくさせよう。メイ首相は今後予定されている英国のEU
離脱条件に関するEUとの交渉に関する重要な演説を行う。「ハードブレグジット」への懸念
から為替相場の変動要因になりやすく、これが上値の重しになる。

日経平均は昨日の下落で25日線を割り込んでいる。昨年末の水準に接近しており、昨年の大
納会水準を下回ってしまうと、一気にセンチメントが悪化しやすい。また、価格帯別出来高
の商いが積み上がっている水準を下回っており、戻り売り圧力が次第に強まりやすい。
19000円処を下回ってくると、18500円処までは真空地帯となるため、売り仕掛け的な動き等
も警戒されやすいだろう。

19000円処での底堅さが意識されるようだと、自律反発も期待されてくる。ただし、戻り待
ちの売り圧力は次第に強くなるとみておきたい。外部環境の不透明感を警戒するなか、リス
クを回避する流れから相対的に出遅れているセクターや中小型株での個人主体による値幅取
り狙いの売買に向かいやすいと考えられる。昨日もフィンテック関連の一角に動意がみられ
ていたが、値動きの良いテーマ株等には短期資金が集中しやすいだろう。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■外資系証券の注文動向:差し引き530万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り850万株、買い320万株、差し引き530万株の売り
越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


01月10日(火):200万株の売り越し
01月11日(水):240万株の買い越し
01月12日(木):210万株の買い越し
01月13日(金):10万株の売り越し
01月16日(月):260万株の売り越し


■前場の注目材料:

・円相場、1ドル114円15-25銭
・IMF成長率見通し、日本0.8%に上方修正
・12月工作機械受注17カ月ぶり増
・11月産業機械受注41.2%増


・財務省、今夏にも日本郵政<6178>株追加売却へ
・日立<6501>、パナソニック<6752>、次世代車部品投資活発化
・東宝<9602>、45円に増配

☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・特になし


<海外>
・特になし

《SK》

 提供:フィスコ

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