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【市況】日経平均は下落、中小型株やテーマ株の一角への物色が続きそう/ランチタイムコメント

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均は下落。175.38円安の19111.90円(出来高概算7億1000万株)で前場の取引を終えた。週末にトランプ次期米大統領の就任式を控えているなか、不透明感が強まっている。トランプ氏の政権移行期間の仕事ぶりに関する世論調査が発表され、「不支持」が51%となり、44%の支持率を上回る異例の結果だった。円相場は1ドル114円20銭台とドル安・円高に振れて推移するなか、売り優勢に。

 セクターでは空運のみが小幅に上昇。鉄鋼、海運が2%超の下落となったほか、不動産、その他製品、石油石炭、鉱業の弱さが目立つ。一方でJASDAQが小幅に上昇しており、中小型株やテーマ株の一角に短期筋の値幅取り狙いの資金が向かっている。

 日経平均は25日線を下回っての推移となっている。価格帯別出来高の商いが積み上がっている水準を下回っており、戻り売り圧力が次第に強まりやすい。TOPIXの下落から日銀のETF買い入れへの思惑が下支えとなろうが、先週はETF買い入れへの思惑もあったが、戻りの鈍さからややセンチメントが悪化した格好。昨年後半からの株高・円安により、ETFの減額等を警戒する声も聞かれ始めており、売り仕掛け的な動きが警戒されやすい。不安定な相場環境のなか、中小型株やテーマ株の一角への物色が続きそうである。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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