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【材料】注目銘柄ダイジェスト(前場):タカタ、新日鉄住金、Gunosyなど

タカタ <日足> 「株探」多機能チャートより

タカタ<7312>:956円(-105円)
大幅反落。同社は14日、タカタ製インフレータの性能検証試験に係る報告の不備の問題に関して司法取引に合意したと発表。罰金や補償金などとして、総額10億ドル(約1150億円)を支払う。今回の正式合意を受けて、材料出尽くし感が広がった。また、スポンサー候補はいずれも決め手を欠き、再建は難航との声も聞かれ嫌気されているようだ。


古野電<6814>:777円(-102円)
大幅反落。同社は13日の大引け後に17年2月期第3四半期の連結決算を発表している。売上高は前年同期比11.3%減の593.63億円、営業利益は同9.0%減の24.69億円で着地した。9-11月期の営業利益が0.80億円と限定的になった他、経常利益及び四半期純利益で赤字転落となったことが嫌気されている。また、通期計画の営業利益17.00億円に対する進捗率が145.2%となったが、上方修正の発表がなく失望売りにも。


フリュー<6238>:4545円(+550円)
急伸。13日の大引け後に株主優待制度の導入と株式分割の実施を発表したことが材料視されている。毎年3月末日現在の株主名簿に記載されている、同社株を100株以上保有する株主を対象として2000円分のオリジナルクオカードを贈呈する優待内容となっている。また、株式分割については17年2月28日を基準日とし、1株につき3株の割合で実施する。なお、分割以降も株主優待の基準については変更はないとしている。


新日鉄住金<5401>:2569.5円(-99円)
大幅続落。同社は13日、火災が発生した大分製鉄所厚板工場について、操業再開に8ヶ月程度要する(9月再開)見込みと発表している。想定以上に復旧に時間を要することがわかり、業績への懸念から売りが優勢となっている。なお、火災により厚板工場の圧延ラインを制御する電気計装設備の大半が損傷したが、精整ラインについては、1月8日より操業を再開している。類似設備を対象として、現在緊急点検を実施しているようだ。


Gunosy<6047>:2000円(+400円)
ストップ高。16年6-11月期(第2四半期累計)決算とともに、17年5月期業績予想の上方修正を発表している。第2四半期累計の営業利益は6.21億円(前年同期単体は1.77億円)となり、昨年12月15日に発表した修正予想どおり着地した。また、通期営業利益見通しは従来の8.64億円から14.22億円(前期は5.62億円)へと引き上げた。コンセンサスで通期営業利益は12億円程度とされており、市場想定を上回る業績の伸びが好感されている。


IGポート<3791>:1900円(+243円)
大幅続伸。16年6-11月期(第2四半期累計)決算を発表している。営業利益は前年同期比45.3%増の2.16億円と大幅な増益で着地した。映像制作事業では売上の端境期となり、制作コストも増加したが、出版事業でコミックスの「あまんちゅ!」「魔法使いの嫁」「とつくにの少女」シリーズが特に販売好調だったという。17年5月期の通期業績については、営業利益で前期比13.4%減の3.61億円とする従来予想を据え置いている。


ベルグアース<1383>:1619円(+254円)
一時ストップ高。株主優待制度を導入すると発表している。毎年4月30日時点で同社株式100株(1単元)以上を保有する株主を対象に、茨城県産メロン(3000円相当)またはQUOカード1000円分を贈呈する。なお、同社株価は前週、タイの財閥大手チャロン・ポカパングループと業務提携したと一部メディアで報じられたことを受けて急動意を見せている。

《WA》

 提供:フィスコ

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