【市況】東京株式(前引け)=円高一服、主力株など買い戻され反発
日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより
きょう前場の東京株式市場は、前日の米国株市場でNYダウなど主要指数が下げたものの、円高進行が一服したことを受けて主力株を中心に広範囲に買い戻される展開となった。注目されたトランプ次期米大統領の記者会見は、具体的な経済政策に触れなかったほか日本との貿易不均衡について言及するなど、ポジティブに評価しにくい内容だった。しかし前日に日経平均は230円の下げをみせていたこともあって、改めて売り圧力が強まることはなかった。決算発表を受けて小売セクターの一角に買いが集まったほか、石油や電力ガスなどのセクターが堅調で全体相場を支えた。株価指数オプション・ミニ日経平均先物の特別清算指数(SQ)算出日にあたり、売買代金は1兆1000億円を上回った。
個別ではセブン&アイ・ホールディングス<3382>が大幅高に買われたほか、ファーストリテイリング<9983>もしっかり。ファナック<6954>、花王<4452>なども堅調。タカタ<7312>、さくらインターネット<3778>がストップ高に買われたほか、gumi<3903>も売買代金を伴い値を飛ばした。半面、任天堂<7974>が安く、西武ホールディングス<9024>も売りに押された。住友金属鉱山<5713>、神戸製鋼所<5406>などが下落し、クリーク・アンド・リバー社<4763>、SCREENホールディングス<7735>などが大幅下落となった。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)