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【材料】<動意株・13日>(前引け)=7&iHD、山王、さくら

セブン&アイ <日足> 「株探」多機能チャートより
 セブン&アイ・ホールディングス<3382>=急反発。同社が12日の取引終了後に発表した第3四半期累計(16年3~11月)連結決算が、売上高4兆2889億2900万円(前年同期比5.0%減)、営業利益2740億600万円(同5.0%増)、純利益755億3800万円(同39.8%減)と営業増益となったことが好感されている。北米のコンビニエンスストア事業でガソリン売り上げが減少したことや、円高による目減りなどがあり、売上高は減収となった。ただ、主力の国内コンビニ事業が既存店売上高の伸長と粗利率の改善で増益となったことに加えて、イトーヨーカ堂などスーパーストア事業も値引きの見直しなどで採算が改善し利益を押し上げた。また、セブン銀行など金融関連事業も好調に推移した。なお、スーパーストア事業や百貨店事業の減損損失などが膨らんだことで、純利益は大幅減益を余儀なくされた。

 山王<3441>=ストップ高カイ気配。同社は12日、東京工業大学との共同出願で水素エネルギー関連の特許を取得したと発表。これが材料視されているようだ。特許を取得したのは、東京工業大学と共同で研究・開発を行い発明した「金属複合水素透過膜とその製造方法」。この技術を用いた水素製造・水素精製プロセスは従来のものに比べ、効率よく安価な水素を提供することが可能になる。

 さくらインターネット<3778>=一時、ストップ高。12日の取引終了後、産業技術総合研究所(産総研)と「超先端材料超高速開発基盤技術プロジェクト」を共同研究する先端素材高速開発技術研究組合(Hi-Mat)のスーパーコンピューターシステムに同社の高火力コンピューティング基盤が採用されたと発表しており、これを好感した買いが入っている。 同プロジェクトは、材料開発と計算科学の融合・連携によって革新的機能性材料の創成・開発の加速化実現を目的としたもの。今回の受注の契約金額は5年間の総額で約21億円となり、4月1日からの提供開始を予定している。なお、同件が17年3月期業績に与える影響は軽微としている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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