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【市況】東京株式(大引け)=229円安、円高進行を嫌気して反落

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 12日の東京株式市場は、円高を受け主力株中心に売りが優勢となり、日経平均は一時300円近い下げをみせる場面もあった。

 大引けの日経平均株価は前日比229円97銭安の1万9134円70銭と反落。東証1部の売買高概算は20億700万株、売買代金概算は2兆3761億9000万円。値上がり銘柄数は327、対して値下がり銘柄数は1600、変わらずは77銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが反発に転じたものの、外国為替市場でドル安・円高が進んだことを背景に主力株をはじめ広範囲に売られた。注目されたトランプ次期米大統領の記者会見では経済政策について具体的な言及はなく、これが米長期金利の低下に反映されドル売りの動きを誘発、1ドル=114円台半ばへ急速な円高となり、買い手控えムードが強かった。前日のWTI原油価格が急反発に転じたことで、石油株などは買われたものの全体への影響は限定的だった。一方で、医薬品株の下げが目立った。日経平均は一時1万9100円台を下回って推移していたが、引けにかけてやや下げ渋っている。全体の8割の銘柄が下落した。

 個別では、トヨタ自動車<7203>、ファーストリテイリング<9983>が軟調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも売り物に押された。ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>が大幅安、コナミホールディングス<9766>も値を下げた。ウエルシアホールディングス<3141>、ディー・エル・イー<3686>の下げも目立った。

 半面、日本カーボン<5302>が物色人気を継続、ソニー<6758>、コマツ<6301>もしっかり。トランザクション<7818>が急伸、ブレインパッド<3655>も値を飛ばした。ソースネクスト<4344>、イー・ガーディアン<6050>なども高い。サカタのタネ<1377>、キユーピー<2809>なども買われた。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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