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【通貨】今日の為替市場ポイント:トランプ氏の会見前で主要通貨の為替取引は動意薄

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

10日のドル・円相場は、東京市場では116円21銭から115円20銭で推移。欧米市場でドルは116円34銭まで買われたが、115円29銭まで下げており、115円77銭で取引を終えた。

本日11日のドル・円は、116円前後で推移か。トランプ次期米大統領の記者会見が日本時間12日午前1時から予定されている。会見では次期政権の経済政策などについても話すものとみられているが、会見内容を確認したいとの声が聞かれており、日中の為替取引はやや動意薄の状態が続く可能性がある。

市場関係者の間では、トランプ氏の会見では主に事業と大統領職の関係(利益相反の懸念があるとみられている)についての説明が中心になると予想されている。経済や外交などの諸政策に関してもトランプ氏の見解を聞くことができるとみられているが、株式市場が動揺するような発言はしないとの見方が多い。

ただし、トランプ次期政権が計画している財政拡張策は政府債務の増大につながる可能性が高いことから、債務上限問題に関する質問が出た場合、トランプ氏の回答は注目に値するとの声が聞かれている。トランプ次期米大統領は昨年12月17日、米行政管理予算局(OMB)局長に共和党のミック・マルバニー下院議員を指名すると発表している。同氏は以前から歳出削減を主張しており、債務上限の引き上げなどにも反対している。

一部の市場関係者は「トランプ次期政権の経済・財政政策が注目されているが、歳出削減策についても注視する必要がある」と指摘している。

《SK》

 提供:フィスコ

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