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【市況】後場に注目すべき3つのポイント~インデックス売買に振らされやすそう(差し替え)

ドル円 <日足> 「株探」多機能チャートより

本文の為替部分を差し替えました

10日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・インデックス売買に振らされやすそう
・ドル・円弱含み、日本株の下落を嫌気
・森永製菓、日立国際など9社の目標株価変更


■インデックス売買に振らされやすそう

日経平均は小幅に下落。5.78円安の19448.55円(出来高概算8億1000万株)で前場の取引を終えた。9日の米国市場が高安まちまちだったほか、円相場が1ドル115円台と円高に振れて推移していることから、利食い優勢の展開で始まった。その後はこう着感の強い展開のなか、前場半ばには一時19371.12円まで下げ幅を広げる場面をみせている。

ただ、若干円高が修正されるなか、前引けにかけて下げ幅を縮めており、19484.90円とプラスに転じる場面もみられた。東証1部の騰落銘柄は値上がり数が過半数を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも上昇。指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>の下げが重しとなった。

日経平均は小幅な下げとなったが、TOPIXは小幅に上昇しており、日銀のETF買い入れは期待しづらいところである。ソフトバンクG<9984>が堅調に推移し指数を下支えするものの、ファーストリテ<9983>が重しとなっている。225先物は現物の前引け間際には19470円まで切り上がる場面がみられたが、その後はあっさり、前場安値まで下げてしまっている。円相場も1ドル115円50銭辺りと再び円高傾向にあり、インデックス売買に振らされやすそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■ドル・円弱含み、日本株の下落を嫌気


10日午前の東京外為市場では、ドル・円は弱含み。116円付近でもみあいが続いたが、日本株の下落を受けドルは115円台半ばまで値を下げた。

ドル・円は、前日海外市場でリスク回避的な動きが強まり、116円台を割り込んだ。連休明け東京市場でもその流れを受け継ぎ、ドル売り・円買いに振れやすい値動きとなった。

買い遅れた投資家による押し目買いにより、ドルは一時116円21銭まで切り返したが、その後日経平均の前引けにかけてのマイナス圏転落でドルは115円49銭まで下落。

麻生太郎財務相と米投資家ジョージ・ソロス氏が為替に関して意見交換したとの思惑が広がったようだ。ランチタイムの日経平均先物はマイナス圏推移が続いており、目先も円買いに振れやすい展開が続きそうだ。

ここまでのドル・円の取引レンジは115円50銭から116円21銭、ユーロ・円は122円33銭から122円92銭、ユーロ・ドルは1.0574ドルから1.0613ドルで推移した。



(為替・債券アナリスト 吉池威)



■後場のチェック銘柄


・森永製菓<2201>、日立国際<6756>など9社の目標株価変更

・光陽社<7946>、エムビーエス<1401>、アイレックス<6944>など9社がストップ高

※一時ストップ高(気配値)を含みます

《SK》

 提供:フィスコ

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