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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):さくらネット、三越伊勢丹、日立

さくらネット <日足> 「株探」多機能チャートより
■さくらインターネット <3778>  1,019円  +21 円 (+2.1%)  本日終値
 さくらインターネット<3778>が3日続伸。同社はきょう、「さくらのIoT Platform」のグローバル展開に向けて香港に子会社を設立したことを明らかにした。「さくらのIoT Platform」は、データを送受信するための通信環境や、データの保存・処理に必要なシステムを一体型で利用できるサービス。また、同社は「さくらのIoT Platform」に海外でも接続可能な「さくらの通信モジュール」を17年度中に提供するとしている。

■伊藤忠テクノ <4739>  3,135円  +60 円 (+2.0%)  本日終値
 伊藤忠テクノソリューションズ<4739>が新値追い。同社はきょう、ベルシステム24ホールディングス<6183>とAI(人工知能)分野で協業すると発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。ベル24HDはきょう、国内コールセンター事業者として初めて、消費者対応においてAIを体系的に活用する新たなソリューションブランド「BellCloud AI」を発表。ベル24HDはこの「BellCloud AI」を、推進するAIを活用した新たなCRMプラットフォーム「Advanced CRM Platform」の中核をなすソリューションと位置付けており、CTCがデータ収集基盤とAI技術を連携したシステム構築を担う。

■三越伊勢丹 <3099>  1,352円  +20 円 (+1.5%)  本日終値
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>が続伸。4日の取引終了後に発表した12月度の国内百貨店事業売上速報で、三越伊勢丹合計の売上高(法人外商を除く)は前年同月比1.9%減で10カ月連続で前年実績を下回ったが、9月以降、マイナス幅が月を追うごとに縮小していることが好感されているようだ。クリスマスや冬のボーナスが契機となり、婦人アウターや冬物雑貨が動いたことがマイナス幅縮小に寄与したという。また、基幹店では、婦人衣料や雑貨、リビングが好調だった伊勢丹新宿本店が5カ月ぶりに前年を上回った。

■ツルハホールディングス <3391>  11,370円  +140 円 (+1.3%)  本日終値
 ツルハホールディングス<3391>が続伸。4日の取引終了後に発表した12月度の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比1.0%増と7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。客数は前年に比べ横ばいで推移したものの、客単価が上昇し売り上げを牽引した。

■日立製作所 <6501>  659円  +3.1 円 (+0.5%)  本日終値
 日立製作所<6501>が3日続伸。大和証券は4日、同社株のレーティングを新規「2」でカバレッジを開始した。目標株価は750円としている。同証券では、鉄道をはじめとする社会インフラ事業の拡大に注目しているほか、ITとOT(制御技術)を併せ持つ稀有な存在であり、最も総合的なIoT(インターネット・オブ・シングス)ソリューションを提供できるポテンシャルがあるとみている。17年3月期の連結営業利益は会社予想5400億円に対し5770億円(前期比9%減)と上方修正を予想。18年3月期は同6250億円への増益を予想している。また、同証券では三菱電機<6503>のレーティングを新規「2」とし目標株価を1800円に設定している。

■高島屋 <8233>  1,000円  +4 円 (+0.4%)  本日終値
 高島屋<8233>が続伸。4日の取引終了後に発表した12月度の店頭売上速報で、高島屋単体と国内百貨店子会社を含む17店合計の売上高が、前年同月比0.5%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。紳士服、紳士雑貨、婦人服などのファッションアイテムが前年実績を下回ったほか、子供服ホビー、リビング用品、食料品などが前年比マイナスとなったが、円安や株高の影響もあり免税売り上げや、特選衣料雑貨、宝飾品などの高額品が好調に推移したという。また、免税売り上げが好調な化粧品を中心に婦人雑貨も前年比プラスとなったとしている。

■松屋 <8237>  1,085円  +4 円 (+0.4%)  本日終値
 松屋<8237>が続伸。4日の取引終了後に発表した12月度の売上速報で、銀座本店の売上高が前年同月比4.2%減と10カ月連続で前年実績を下回ったものの、8月の同17.5%減をピークにマイナス幅が縮小傾向にあることから、これを好感した買いが入っている。銀座店は、食品部門のクリスマス商戦において、ケーキが予約・店頭受注ともに好調に推移し、また、総菜菜・ワイン・生鮮3品が2ケタの伸びを示した。一方、浅草店は、総菜・寿司弁当・化粧品・婦人雑貨が好調だったが、引き続き前年のインバウンド需要の大きな反動があり、売上高は前年に届かなかったとしている。

■東電HD <9501>  487円  -6 円 (-1.2%)  本日終値
 東京電力ホールディングス<9501>が反落。この日、同社の数土会長と広瀬社長が新潟県庁を訪れ、米山知事と会談した。ただ、柏崎刈羽原発の再稼働に対して米山知事は「現状において再稼働は認められない」との姿勢を示した。3日には毎日新聞が「東京電力の事業再編に向け政府が再編の仲介役に乗り出す姿勢を示している」と報道、東電の経営再建に向けた期待から株価は上昇した。しかし、この日は新潟県知事とのトップ会談を経て、再度売りに押されている。

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