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【特集】ソフトバンテク Research Memo(1):クラウドとIoTで更なる成長に向けて、上期は増収増益

ソフバンテク <日足> 「株探」多機能チャートより

ソフトバンク・テクノロジー<4726>は、クラウドベンダーであり、クラウドの技術力と実績を強みに、顧客にとって、ITベンダーとして存在するのではなく、ビジネスパートナーとなることを目指している。クラウドに向けてすべてを集中していくなか、2017年3月期第2四半期は2ケタ増収で、今後に向けて様々な布石を打ってきている。

今後クラウドにビジネスやビッグデータが集約し、セキュリティもますます重要になってくる。同社はSOC(セキュリティ・オペレーションセンター)とNOC(ネットワーク・オペレーションセンター)を持ち、今後の大きな成長に向け土台作りができたところだ。

大型公共案件が順調に進行し、また、ソフトバンクグループ<9984>(以下、SBグループ)向け案件の受注拡大などにより、増収増益を達成。また、同社のECサービスの状況が改善している。利益面ではクラウドとIoTへの投資で人員の採用による固定費が増えたが最終的には増益に終わった。進捗率に関しては、現状では進行していないように見えるが、営業利益は、四半期ごとに見ると、2016年3月期は2,308百万円の営業利益のうち約半分は第4四半期で上げており、2015年3月期も第4四半期の利益が高くなっている。大型案件、公共案件は年度末に検収をし、売上を上げる。2017年3月期も公共案件が多くなっているので、利益が第4四半期に出る構造は変わらないと思われる。

人員の採用に関しては、2017年3月期中に100名を新たに採用する予定だ。9月までに60名採用済みで、今後40名程度採用するが、それでもまだ不足感がある。成長に向けて採用を進めているが、やはりエンジニアの採用は難しい。採用コストが高くなってきており、その結果、前年同期を少し上回る営業利益に落ち着いた。固定費は伸びたが限界利益は伸びた。したがって、人員増となったがそれでも33百万円営業利益が伸びたというのが2017年3月期第2四半期の実態だ。

■Check Point
・事業をクラウドに集約し、事業拡大中
・IoT分野にも注力し中期的には同社の重要な事業に
・期首に発表した業績予想に向けて、着実にビジネスを推進している

(執筆:フィスコ客員アナリスト 福田 徹)

《NB》

 提供:フィスコ

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