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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ゼンリン、東芝、アークン

ゼンリン <日足> 「株探」多機能チャートより
■ゼンリン <9474>  2,149円  +89 円 (+4.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 ゼンリン<9474>が悪地合いをものともせず5連騰と上昇波が鮮明だ。自動車産業の業界地図を塗り替えるともいわれる自動運転技術だが、世界的にも業界の垣根を超えた技術提携の動きが進んでいる。そのなか、同社が有する地図データと高精細デジタルマップ分野での展開は将来的な成長期待につながっている。「同社株は米系ファンドなどの買い増しの動きが観測されるなか、値動きに乗じて個人投資家の短期資金も相乗りする動きがでている」(準大手証券ストラテジスト)という。

■東京個別指導学院 <4745>  914円  +35 円 (+4.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 東京個別指導学院<4745>が全般悪地合いの間隙を縫って大幅反発。上げ足を加速させ実質上場来高値圏を舞い上がる展開。米株安や為替の円高基調を受けて主力株は総じて売り優勢の展開にあるが、一部の個別材料株は個人投資家資金の物色対象として人気が集中している。そのなか同社株は日証金などでは大幅売り長で値動きの軽さが目立つ。個別指導塾を首都圏中心に展開し、新規入会者や生徒数なども好調な推移をみせており、年間配当は26円予想と高く、業績面でも買い安心感があるようだ。

■ハローズ <2742>  2,400円  +51 円 (+2.2%)  11:30現在
 ハローズ<2742>が続伸。同社は28日の取引終了後、17年2月期第3四半期累計(3~11月)の単独決算を発表。営業収益は850億7100万円(前年同期比8.9%増)、営業利益は32億5500万円(同19.5%増)、純利益は22億5000万円(同35.9%増)と増収増益を達成、これを好感する動き。継続して重点販売商品の育成やプライベートブランド商品の開発を推進、販売促進面では、生活必需品を中心に構成したロングランセールやハロカ(電子マネー機能付きポイントカード)の利用率向上策などに取り組んでいる。

■イーレックス <9517>  3,225円  +55 円 (+1.7%)  11:30現在
 28日、電力小売りを手掛けるイーレックス <9517> が、電力を供給するオフィスビルや商業施設が来月1日に1万施設を達成する見通しとなったと発表したことが買い材料視された。法人向けの顧客数はこの1年で2000件以上伸びており、拡大を続けている。同社は家庭向けも好調で、17年3月期の連結経常利益は前期比51.9%増の24.5億円に拡大、2期連続で過去最高益を更新する見通しを示している。

■シャープ <6753>  274円  +3 円 (+1.1%)  11:30現在
 シャープ<6753>は売り買い交錯。前日に10~12月期業績の改善思惑から9.7%高と急動意をみせたが、きょうは目先の利益を確定する動きが出た。ただ、短期資金の攻勢に需給相場の色が強い。なお、朝方に同社傘下の液晶ディスプレー製造会社、堺ディスプレイプロダクトの株式の一部(43万6000株)を171億7000万円で売却することを発表している。

■東芝 <6502>  263.5円  -48.1 円 (-15.4%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 東芝<6502>は連日の急落。米国の原子力事業に絡み、減損が最大で数千億円規模に達する可能性があると発表したことを受け28日はストップ安となり大量の売り物を残した。この流れを引き継ぎ、この日も株価水準を切り下げている。大手格付け会社が28日、相次いで同社の格付けを引き下げたことも嫌気されている。

■東京エレクトロン <8035>  11,000円  -260 円 (-2.3%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、SCREENホールディングス<7735>などの半導体製造装置株やシリコンウエハーを手掛ける信越化学工業<4063>などが売り優勢。前日の米国ではハイテク企業などを中心に利益確定の動きが顕著となり、フィラデルフィア半導体株指数が7日ぶりに2%近い下げをみせたことで、この流れが波及した。足もと外国為替市場では1ドル=117円台を割り込む円高に振れていることもあって、目先利益確定売りがかさむ格好となっている。

■三井住友FG <8316>  4,455円  -103 円 (-2.3%)  11:30現在
 三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが続落。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>やみずほフィナンシャルグループ<8411>も値を下げている。28日の海外市場では、ドイツ銀行やUBS、クレディ・スイスといった欧州大手銀行株が下落しており、日本のメガバンクに売りが波及している。経営不安が高まるイタリア大手銀行、モンテ・パスキに対する警戒感が再度、浮上しており「イタリアの銀行救済の問題はそう簡単に収まらない」(アナリスト)との観測が出ている。ただ、「海外市場への波及があっても影響は限定的だろう」(同)ともみられている。また、東芝<6502>の経営不安に関しても「一定の引当金は積まれているはず」(同)との見方もある。

■トヨタ自動車 <7203>  6,918円  -52 円 (-0.8%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、富士重工業<7270>、ホンダ<7267>など自動車株が軟調な値動き。前日の米国株市場ではNYダウが100ドルを超える下げを見せ、リスク選好ムードが一服。外国為替市場では一時1ドル=116円台に入るなど円高方向に振れており、為替感応度の高い自動車株には足もと下押し圧力が働いている。ただ、トヨタなどは12月中旬以降、調整が進んでいたこともあって、比較的底堅い動きをみせている。

■京阪ホールディングス <9045>  775円  -5 円 (-0.6%)  11:30現在
 京阪ホールディングス<9045>は小動き。28日の取引終了後、保有する投資有価証券の一部を売却したのに伴い、17年3月期業績に投資有価証券売却益25億3300万円を特別利益として計上すると発表したが、市場の反応は限定的のようだ。政策保有株式の見直しによる資産効率の向上と財務体質の強化を図るため、保有する上場有価証券8銘柄を売却したという。なお、17年3月期業績予想には織り込み済みとしている。

■アークン <3927>  750円  +100 円 (+15.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 28日、情報セキュリティ製品の開発を手掛けるアークン <3927> [東証M]がパワードプロセスコンサルティングと資本業務提携すると発表したことが買い材料視された。パワード社は大企業向けにビジネスプロセス管理ツールのコンサルティングを手掛ける。また、日立システムズと共同開発した自治体向けに災害時の「初動支援キット」を販売している。提携を通じて、パワード社が持つ販路を活用して同社製品の拡販を進めるほか、今後進出する防災やIoT分野で新製品を共同開発する方針。資本面では、パワード社が発行する2億円の新株予約権付社債(CB)を引き受ける。

●ストップ高銘柄
 セグエグループ <3968>  7,000円  +1,000 円 (+16.7%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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