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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:シャープ、神戸物産、東芝

シャープ <日足> 「株探」多機能チャートより
■シャープ <6753>  267円  +20 円 (+8.1%)  11:30現在
 シャープ<6753>が年初来高値を更新。鴻海グループ傘下で経営再建を進めているが、同社首脳が10~12月期連結最終損益が黒字化する見込みであると言及したことが伝わり、人気が一気に加速した。市場でも「低位株物色人気にも乗って、個人投資家の短期資金が集中している状況。きょうは東芝<6502>が売り叩かれていることもあって、両銘柄とも時価総額1兆3000億円台で急接近。早晩逆転する可能性もある」(国内ネット証券大手)と驚きを隠せない様子だった。

■神戸物産 <3038>  4,125円  +275 円 (+7.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 神戸物産<3038>が反発。同社は27日の取引終了後、16年11月の月次実績を発表、「業務スーパー」店舗への出荷実績は、既存店で前年同月比8.0%増となった。全店では同12.2%増となっており、全体売上高は同11.2%増の184億5500万円となり、営業利益については同60.7%増の9億5300万円の大幅増益となっている。仕入れコストの低減や、NB商品をPB商品へ切り替えたことで利益率が大幅に改善している。

■平和堂 <8276>  2,606円  +99 円 (+4.0%)  11:30現在
 27日、平和堂 <8276> が決算を発表。17年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比6.9%減の101億円に減少したものの、直近3ヵ月(9-11月期)の同利益が7.8%増の34.3億円と3四半期ぶりに増益へ転じたことが好感された。関西に3店舗を新規出店したほか、改装効果などで既存店売上高が前年同期を上回ったことが寄与した。11月の既存店売上高は前年同月比5.5%増に伸びている。

■DCMホールディングス <3050>  1,059円  +37 円 (+3.6%)  11:30現在
 ホームセンター最大手のDCMホールディングス <3050> が3連騰で年初来高値を更新した。27日、同社は17年2月期第3四半期累計(3-11月)の決算を発表。連結経常利益が前年同期比7.1%増の166億円に伸びて着地したことが買い材料視された。チラシ掲載やテレビCM効果でPB商品の販売が好調だったほか、昨年7月に子会社化したDCMサンワの業績上積みが寄与した。通期計画の184億円に対する進捗率は90.4%に達しており、通期業績の上振れを期待する買いが向かった。

■日本金銭機械 <6418>  1,500円  +40 円 (+2.7%)  11:30現在
 日本金銭機械<6418>が3日続伸。今月中旬にIR整備推進法(カジノ法)が成立、「収益寄与は2022年以降となるが、貨幣処理機大手の同社にとって中長期的に商機が広がる」(国内中堅証券)。また、足もとの業績も好調でファンダメンタルズ面から評価する動きも出ている。現金残高などを印字するプリンター事業で合理化を進め、17年3月期営業利益は前期比13.6%増の17億円と2ケタ増益を確保する見通し。

■ペプチドリーム <4587>  5,930円  +140 円 (+2.4%)  11:30現在
 ペプチドリーム<4587>、そーせいグループ<4565>、タカラバイオ<4974>など時価総額上位のバイオベンチャーをはじめ、ナノキャリア<4571>、カルナバイオサイエンス<4572>、オンコセラピー・サイエンス<4564>、リプロセル<4978>、スリー・ディー・マトリックス<7777>などバイオ関連株が総花的に買われている。相場全般は年末で市場参加者が限られるなかで、個人投資家資金が闊歩している状況。そのなか、世界的な新薬不足を受けて製薬会社との合従連衡などの動きが加速するバイオ関連に再び光が当たっている。国内ネット証券では「主力株が上昇一服場面にあり値動きの軽い中小型株に資金が集中、そのなかバイオ関連は株価的に休養十分で高値警戒感に乏しいことも強み」と指摘している。

■TOTO <5332>  4,715円  +110 円 (+2.4%)  11:30現在
 SMBC日興証券が27日付でTOTO <5332> の投資判断「3(弱気)」を継続し、目標株価を3900円→4250円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、第2四半期決算発表時に円高などを主因に下方修正したが、その後の円安により同社計画を上回る公算が大きくなっていると指摘。現地通貨ベースでは、中国、アジア、米州ともに上半期は増収増益を確保しており、中長期的にもウォシュレットなどの高付加価値製品を武器に伸長すると評価している。同証券では、17年3月期の連結営業利益を490億円→510億円(会社計画は480億円)、18年3月期を530億円→560億円、19年3月期を580億円→610億円にそれぞれ引き上げた。

■荏原 <6361>  3,350円  +75 円 (+2.3%)  11:30現在
 荏原<6361>が反発。東海東京調査センターが27日付で投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」とし、目標株価を4050円に設定したことが好材料視された。CMPの需要拡大とトランプノミクスによって米国のコンプレッサー・タービンが拡大すると予想しており、経常利益は17年3月期365億円(前期比0.1%増、会社予想355億円、同2.7%減)から、18年3期は420億円(同15.1%増)と回復局面入りするとみている。なお、会社側は来期から決算期を12月に変更する予定だが、同センターでは業績変化を連続して見るため18年3月期で予想しているという。

■日本エスコン <8892>  440円  +9 円 (+2.1%)  11:30現在
 27日、日本エスコン <8892> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.9%にあたる135万株(金額で4億3000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は17年1月4日から3月31日まで。同時に業績修正を発表。16年12月期の連結経常利益を従来予想の33億円→35億円に6.1%上方修正したことも支援材料となった。

■住友重機械工業 <6302>  771円  +15 円 (+2.0%)  11:30現在
 住友重機械工業<6302>が年初来高値を更新。27日の取引終了後、日立建機<6305>と折半出資する持ち分法適用関連会社、日立住友重機械建機クレーン(HSC)の株式を追加取得し、来年3月31日付で連結子会社化すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。HSCは、両社のクローラクレーン事業を統合して02年に設立した企業。今回の連結子会社化は住友重機械の北米のモバイルクレーン事業と生産や技術面で連携することで、クローラクレーン事業のグローバル競争力強化を加速するのが目的という。なお、取得価額は未確定で、追加取得後の住友重の所有割合は66.0%となる。

■スクエニHD <9684>  3,045円  +49 円 (+1.6%)  11:30現在
 スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が反発。同社はこの日、12月15日に中国本土で正式サービスを開始したスマートフォン向け「最終幻想 覚醒」(iOSとアンドロイド対応)が、200万ダウンロードを突破したことを発表した。「最終幻想 覚醒」は、11年にPSP向けに発売した「ファイナルファンタジー零式」と世界観を共有するオンラインRPG「ファイナルファンタジー零式 ONLINE」の中国版タイトル。原作である「ファイナルファンタジー零式」の世界観やキャラクターを踏襲しながら、スマートフォンならではのシステムを構築、中国版独自のキャラクターやストーリーも追加されており、中国本土でのApp Storeでの全アプリカテゴリートップセールスで5位に入るなど人気を得ている。

■川崎重工業 <7012>  375円  +5 円 (+1.4%)  11:30現在
 川崎重工業<7012>は堅調。同社は27日、タイで細胞自動培養システムを使用した世界初のひざ軟骨細胞治療の臨床研究を実施したことを発表した。同社はタイのチュラロンコン大学との共同研究で、独自開発の細胞自動培養システム 「AUTO CULTURE(オートカルチャー)」を用いた間葉系幹細胞の自動培養に取り組んでおり、今回、同大学で培養された間葉系幹細胞を用いたひざ軟骨の細胞治療を実施、ロボット技術で自動培養した細胞での臨床研究は世界で初となる。今回のタイのプロジェクトで培った技術をもとに、培養効率を向上させた「オートカルチャー」を開発中で、数年内に販売を開始する予定。

■富士重工業 <7270>  4,876円  +42 円 (+0.9%)  11:30現在
 富士重工業<7270>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は27日、同社株のレーティングの「オーバーウエート」を継続するとともに、目標株価を5400円から6500円に引き上げた。多目的スポーツ車(SUV)を中心とした米国での増販による業績拡大を評価している。また、為替前提を1ドル=115円に見直したことから業績予想を上方修正しており、17年3月期の予想連結営業利益は4000億円から4400億円(前期比22%減)、18年3月期は同5000億円から6200億円(同41%増)に見直している。

■東京エレクトロン <8035>  11,245円  +80 円 (+0.7%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>などの半導体装置株やSUMCO<3436>、信越化学工業<4063>などのシリコンウエハー大手、車載用マイコントップのルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体関連が引き続き物色人気を集めている。世界的に半導体需要が高まるなか、収益環境の追い風が意識されている。前日の米国株市場ではIT・半導体系の銘柄が人気で、ナスダック指数が史上最高値、また半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数も6連騰で連日の最高値更新となっている。これを受けて東京市場でも関連銘柄の先高期待が一段と強まっている。

■東芝 <6502>  311.6円  -80 円 (-20.4%) ストップ安   11:30現在
 東芝<6502>はストップ安。27日の取引終了後、米国の原子力事業の子会社「ウェスチングハウス」が買収した「CB&I ストーン&ウェブスター」の資産評価に関して、減損が最大で数千億円規模に達する可能性があると発表したことが嫌気されている。株価は原子力事業関連で大幅損失の公算が報道された前日に続き、売り物が殺到している。

●ストップ高銘柄
 オルトプラス <3672>  741円  +100 円 (+15.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 東芝 <6502>  311.6円  -80 円 (-20.4%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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