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【材料】JDIが25日線を足場に下げ止まる、国内大手証券が投資評価「1」と目標株価500円を継続

Jディスプレ <日足> 「株探」多機能チャートより
 ジャパンディスプレイ<6740>が朝方の売り物をこなし、25日移動平均線を足場に切り返しに転じてきた。同社は今月21日、筆頭株主である産業革新機構から転換社債や劣後債で750億円の支援を受け、この資金を活用して有機ELパネル事業を手掛けるJOLED(ジェイオーレッド)の過半の株式を取得し子会社化することを発表、液晶と有機ELを一体化させた顧客開拓を目指す経営戦略を示した。しかし、成長エンジンを担う有機EL事業への資金需要に対して、革新機構の支援金額が不足しているとの見方も市場の一部にあり、株価は利食い急ぎの動きにいったん下押す展開を余儀なくされていた。

 こうしたなか、SMBC日興証券は26日付のリポートで同社株の投資評価を「1」継続(目標株価も500円を継続)でフォローしており、押し目買いを誘引する材料となっている。JDIは12月23日から白山工場(石川県白山市)の本格稼働を開始したことを発表しており、今回の生産ライン稼働開始によりLTPS液晶パネル生産能力は約20%の拡大を見込んでいる。今後は償却負担増を超える継続稼働と、売上高の成長に期待し、株式市場が懸念してきた資金繰りリスクについては、短期的には解消したと同証券では判断している。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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