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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:三桜工、メタップス、エイチーム

三桜工 <日足> 「株探」多機能チャートより
■三櫻工業 <6584>  940円  +98 円 (+11.6%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 三桜工業<6584>が一時ストップ高まで買われた。11月中旬以降は一貫した上昇トレンドを描いていたが、前週から人気が加速している。市場では「マグネシウム電池関連として蒸し返す動き。同社はホンダ<7267>などと充電可能なマグネシウム2次電池を共同開発しており実用化にメドがついた段階と伝わっている。このことに前週に発売された四季報新春号で触れられていたことが、投機資金の攻勢が強まる背景となったようだ」(国内ネット証券大手)と指摘する声が出ていた。売買高は前週20日に241万株まで急増したが、きょうは朝方から大口の買いが観測され、その時の水準を超えそうな勢いとなっている。

■メタップス <6172>  4,215円  +360 円 (+9.3%)  11:30現在
 メタップス<6172>、ALBERT<3906>、ロゼッタ<6182>、ブレインパッド<3655>、テクノスジャパン<3666>、データセクション<3905>など人工知能(AI)関連に位置づけられる銘柄が軒並み高に買われた。全体相場は主力株が上昇一服となる一方、中小型のテーマ株を物色する動きが再燃している。そのなか、世界的に企業間の戦略的連携の動きが相次ぐAI関連に物色の矛先が向いている。独シーメンスはIBMのAI型コンピューター「ワトソン」を自社のIoTプラットフォームに組み込みデータ分析を円滑に進める方針を発表、世界的にもIT大手の合従連衡が進むなか、日本の関連銘柄の株価も再注目場面に入ってきた。

■エイチーム <3662>  2,366円  +152 円 (+6.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 エイチーム<3662>が大幅高で戻り足を加速させている。同社は17年7月期の第1四半期(8~10月)連結最終利益が1億3800万円(前年同期比52.6%減)と大幅減益となったことが嫌気され、今月12日に急落した経緯があるが、その後は下値を着実に拾われて前週を境に一気に切り返しの動きをみせている。市場では、「第1四半期としては大幅減益ながら事前見通しからは上振れた数字であり、トップライン(売上高は55%増)の伸びに注目」とし、17年7月期通期ベースでは、前期末投入のハイファンタジーRPG「ヴァルキリーコネクト」の寄与で21億5000万円予想と前期比66%増益見通しにあることから、見直し買いを引き寄せている。今期以降は回収期に入り、業績急拡大を見込む声が強い。

■ツムラ <4540>  3,215円  +125 円 (+4.1%)  11:30現在
 ツムラ<4540>は3日ぶりに反発。同社は22日取引終了後に、中国上海市に統括会社を設立することを決めたと発表した。中国統括会社の設立は、日本向け生薬・エキスの輸出事業や中薬配合顆粒事業など、既存事業と新規事業にまたがる中国におけるサプライチェーン・人財・資金を統括管理し、中国事業全体の経営管理機能を強化することが主な目的。なお、営業許可の取得は今月中を予定している。

■シャープ <6753>  240円  +5 円 (+2.1%)  11:30現在
 シャープ<6753>が反発、12月13日を境に株価は調整局面にあったが目先5日移動平均線を絡めて再浮上の動きをみせている。22日、欧州でシャープブランドのテレビを販売する家電中堅メーカーの親会社を買収すると発表したことが各メディアを通じて伝わっている。買収額は日本円にして約104億円となるが、欧州でのテレビ事業に再参入する英断に対し、マーケットは好感する動きとなっている。

■古河電気工業 <5801>  3,380円  +65 円 (+2.0%)  11:30現在
 古河電気工業<5801>が続伸。同社は22日取引終了後に、NTTエレクトロニクス(横浜市)と平面光波回路および光半導体を製造する合弁会社を設立することで合意したと発表。これが材料視されているようだ。来年4月3日を効力発生日として、新設するNTTエレクトロニクスオプテックに両社の平面光波回路製品の製造事業の一部を承継するほか、同じく新設する古河ファイテルオプティカルデバイスに両社の光半導体製品の製造事業の一部を承継。出資比率はNTTエレクトロニクスオプテックがNTTエレクトロニクス80%、古河電工20%。古河ファイテルオプティカルデバイスは古河電工60%、NTTエレクトロニクス40%を予定している。

■電通国際情報サービス <4812>  1,860円  +25 円 (+1.4%)  11:30現在
 ISID<4812>は堅調。同社は22日、大阪電気通信大学や京都産業大学、京都大学、社会システム総合研究所、みなと観光バスと共同で、IoTによるバス安全運転支援システムを開発したことを発表した。これまでの安全運転支援システムは、車両の挙動のみに焦点を当てるものが一般的だったが、今回のシステムは、車両の走行状況に加え、運転手の健康状態もセンサーによる計測・蓄積・分析の対象としている。12月から来年1月にかけて、営業稼動する30台の路線バスに本システムを適用する実証実験を行う。

■ワールドHD <2429>  2,210円  +26 円 (+1.2%)  11:30現在
 ワールドホールディングス<2429>は堅調。同社は22日の取引終了後、豊栄建設(札幌市中央区)を子会社化することを発表した。豊栄建設は「チャレンジ999シリーズ」に代表されるオリジナリティーの高い戸建て注文住宅ブランドを展開し、北海道地区でトップクラスの認知度と累計 4000棟を超える施工実績を有している。豊栄建設の持つ戸建て注文住宅の施工・販売ノウハウのみならず、過去の施工実績を活用することで、リフォームや建て替えや買い替えのニーズを具体化することが可能となり、流通・仲介、リノベーションとのシナジーの実現からも同社の「不動産ビジネス」がより厚みを増すことが期待される。

■ニトリホールディングス <9843>  13,140円  +150 円 (+1.2%)  11:30現在
 22日、ニトリホールディングス <9843> が決算を発表。17年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益が前年同期比26.1%増の711億円に伸びて着地したことが買い材料視された。都市部を中心に積極出店を進めたことで客数が伸びたほか、機能性の高い寝具やソファなどが好調だったことが寄与。通期計画の800億円に対する進捗率は89.0%に達しており、通期業績の上振れを期待する買いが向かった。

■東京エレクトロン <8035>  11,065円  +115 円 (+1.1%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が9日続伸と上値追い波動鮮明、新値圏で強調展開にあるほか、SCREENホールディングス<7735>も一時7300円まで買われ、1997年8月以来、19年4カ月ぶりの高値圏に浮上した。またアドバンテスト<6857>も1900円台に乗せ連日の新値となるなど半導体関連の上昇が止まらない。3次元NAND型メモリーの普及が加速する一方、これまでの延長で微細化投資もさらなる進化が予想されており、製造装置メーカーには追い風が強い。また、これは装置株だけでなく、SUMCO<3436>や信越化学工業<4063>などシリコンウエハーのベンダーの株価も押し上げるなど、半導体周辺で商機を膨らませる化学セクターにも物色の裾野が広がっている。

■そーせいグループ <4565>  12,860円  +110 円 (+0.9%)  11:30現在
 そーせいグループ<4565>が3日ぶりに反発。22日の取引終了後に提出された大量保有報告書で、JPモルガン・アセット・マネジメントなどが共同で95万9843株(保有割合5.68%)を保有していることが判明しており、需給思惑が働いているもよう。なお、保有目的は純投資としている。

●ストップ高銘柄
 みんなのウェディング <3685>  954円  +150 円 (+18.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 シンシア <7782>  3,225円  +500 円 (+18.4%) ストップ高   11:30現在
 オルトプラス <3672>  669円  +100 円 (+17.6%) ストップ高   11:30現在
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 イグニス <3689>  8,490円  -1,500 円 (-15.0%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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