【市況】＜週末コメント＞　─ 来週の相場展望 ─　2016年12月9日

　今週の日経平均終値は１８９９６円３７銭、前週末比５７０円２９銭高でした。

　米大統領選でトランプ氏が勝利してから１カ月が経過しました。まさかの結果に市場は当初混乱を極めましたが、結果的にはここまでの日経平均は週間で５連騰。終値ベースで２０００円、ザラバベースでは約３０００円も上がるなど今年一番の大相場を演じています。特に今週の上げは多くの懐疑的な投資家にも変心を促したようで、中長期の強気相場にシフトした可能性を感じさせます。買い材料の根源がトランプ氏なので、いつちゃぶ台返しに遭うか分からない恐さはありますが、それでも基本的な政策、実行可能そうな政策の部分だけ織り込んで行っても、ドル高、金利高の流れは当面は覆せないものとなりそうで、マーケットも分かってここまで動いているものと思われます。先週は１万９０００円達成に少し時間をかけると考えていましたが、米国株のあまりの強さに、日本株の方もスケールを大きめに捉えておいていいのかもしれません。来週も堅調な相場が予想されますが、年内にひと回転終えて（決算期末で）手じまっておきたいヘッジファンドも多く存在するでしょうから、高い場面での深追いは注意が必要でしょう。今週のような上げピッチが来週も続くとは思えませんので、短期筋は目先利食いのタイミングでもあります。（ストック・データバンク　編集部）