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【市況】<マ-ケット日報> 2016年12月9日

 9日の市場は日経平均が力強く4日続伸。終値は前日比230円高の1万8996円で連日の年初来高値更新となった。取引時間中に一時1万9000円台をつけるなど一気呵成の上げ相場が展開され、東証1部の出来高は30億株を超えるまでに膨らんでいる。この日も米国株の上昇が投資家を一段と強気にさせたが、ピッチの速さが来週にかけて警戒される要因にもなろう。

 昨日の米国市場は欧州中銀(ECB)が金融緩和の期間延長を決めたことを好感してダウ平均は4日続伸。4日続けて史上最高値を更新した。ECBは国債の買い入れを減額したものの、期間を9カ月延ばしたことと必要があれば増額することにも触れ、市場に十分な配慮を示し安心感を与えていた。ダウ平均の上げ幅は一時100ドルを超え、2万ドルという未踏の高値に迫りつつある。

 さて、米国株の大幅上昇で再び火のついた東京市場は本日も日経平均が力強く上昇。ザラバで一時1万9000円台を示現するなど勢いは止まらない。出来高30億株超えの一部はメジャーSQの影響もあるが、そのSQ値(1万8867円)を超えての引けは先高観の強さが反映されている。さすがにこのペースで上げ続けると逆に天井形成が早まってしまうので、来週は徐々にペースを落とす展開となりそうだ。25日移動平均線とのカイリ率は11月以降で最大となっており、来週は深追いには要注意だろう。(ストック・データバンク 編集部)

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