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【市況】NY株式:ダウは65ドル高、ドラギ総裁の発言を好感

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

8日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は65.19ドル高の19614.81、ナスダックは23.59ポイント高の5417.36で取引を終了した。欧州中央銀行(ECB)理事会で、ドラギ総裁が必要に応じた量的緩和策の期間延長や規模拡大の実施に言及したことから欧州株が全面高となり、米国株にも買いが先行。その後は、原油相場の上昇に加えてトランプ政権での政策期待から金融株などが選好されたが、利益確定の売りも広がり上値を抑えた。S&P500、ナスダック総合指数、ダウの主要株価指数が揃って最高値を更新した。セクター別では、銀行や各種金融が上昇する一方で資本財や家庭用品・パーソナル用品が下落した。

原油相場の上昇でエネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が堅調推移。ヨガウェアのルルレモン・アスレティカ(LULU)や会員制卸売のコストコ・ホールセール(COST)は決算内容が好感され、上昇。トランプ次期政権による経済政策や金融規制の緩和が収益拡大につながるとの思惑から、ゴールドマンサックス(GS)やJPモルガン(JPM)などの金融関連企業が買われた。一方で、住宅建設のホブナニアン・エンタープライズ(HOV)は決算内容が嫌気され、下落した。

本日は主要株価が続伸するなか、投資家の先行き不透明感を示すVIX指数が上昇した。これは多くの投資家が買い遅れていることを示しており、中長期的に株価が上昇すると考えられる。



Horiko Capital Management LLC

《TM》

 提供:フィスコ

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