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【市況】米系大手証券、日銀12月短観プレビュー:業況判断は改善へ

 JPモルガン証券は7日付のリポートで、14日に公表される12月日銀短観のプレビューで以下のような見解を掲載している。

 12月短観では、外需の持ち直しと思いがけない円安から、製造業の業況感は大きく上昇するとみているほか、非製造業の業況感もやや改善すると予想する。

 大企業製造業の12月業況判断DIは、15(9月から9ポイントの上昇)を予想する。また、大企業非製造業は18から20になると予想する。先行きは、製造業はさらにやや改善すると予想される一方、非製造業は横ばいになるとみている。中小企業は、方向としては大企業と同じだが、その幅は小幅になるとみている。

 設備投資計画は、例年のパターンで大企業はやや上方修正、中小企業は大きく上方修正されるとみている。売上げは例年のパターン並みの変化を予想しているが、経常利益の計画は、円安を踏まえて例年の下方修正されるパターンと異なりやや上振れると予想する。

 日銀の今後の政策を見極める上で重要なのは、現時点では景気を示す業況感よりも、企業のインフレ期待だ(公表日は業況感が公表される12月14日(水)ではなく、15日(木)となる)。今回はおそらく前回と変わらないだろう。

 いずれにせよ、日銀は9月21日に「オーバーシュート型コミットメント」を導入したことで、近日中の緩和強化(利下げや資産購入の拡大)を考えていない。今回の短観も、政策的インプリケーションはないとみている。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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