市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:シャープ、銭高組、ソフトバンク

シャープ <日足> 「株探」多機能チャートより
■シャープ <6753>  248円  +21 円 (+9.3%)  11:30現在
 シャープ<6753>が大幅高で4連騰。同社は7日、2~6人程度の少人数のミーティングに適した40型サイズの液晶タッチディスプレーを発売すると発表した。来年2月上旬の発売を予定している。経営再建に向け台湾・鴻海精密工業との技術面でのシナジーが期待されるなか、業績回復に寄与する新製品として株価を刺激している。

■錢高組 <1811>  558円  +33 円 (+6.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 銭高組<1811>の上げ足が止まらない。個人投資家とみられる短期資金の流入を背景に9連騰。同社は大阪を本拠とする老舗ゼネコンでトンネル工事に強みを持っており、リニア中央新幹線工事では本格工事第1弾で山岳トンネルとして日本最長、最難関区域ともいわれる南アルプストンネル工事を大成建設<1801>などとJV(ジョイントベンチャー)で受注した実績を持っている。品川―名古屋間全長285キロメートルを結ぶリニア中央新幹線は東京五輪7年後の2027年に開業予定、その後は大阪までの延伸工事については政府がJR東海<9022>をバックアップし、財政投融資の活用で最大で8年の短縮を図る方針だ。名古屋駅でリニア中央新幹線の本格工事を19日に開始する予定で関連有力銘柄の一角として人気が再燃している。

■ソフトバンクグループ <9984>  7,733円  +346 円 (+4.7%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が続急騰。同社の孫正義社長が現地時間6日午後にトランプ次期米大統領とトランプタワーで会談、米国のビジネスに500億ドル(日本円で約5兆7000億円)を投資し、5万人の新たな雇用を創出することで合意したことで、同社株に対する注目度が世界的見地からもがぜん高まっている。トランプ氏との関係強化により米国でのビジネス展開が今後円滑に進む可能性も意識されており、さしあたっては同社が傘下に収めている米携帯電話4位のスプリントと、同3位のTモバイルとの統合機運が再浮上していることが、有力な買い手掛かり材料となっている。また、孫社長は7月中旬に英国の半導体設計大手アーム・ホールディングスを日本円にして3兆3000億円の超大型買収を決めており、同社の中長期的な成長に絶対的な自信を持っていることが伝わるなかで、半導体関連銘柄への物色人気も誘発している。

■中国電力 <9504>  1,383円  +49 円 (+3.7%)  11:30現在
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が7日付で中国電力 <9504> の投資判断「オーバーウエート(強気)」を継続し、目標株価を1680円→1780円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、同証券の17年3月期配当金見通しが50円と高水準である点が相対的にポジティブと判断。また、11月29日に5.03%にあたる1825万株を上限に自社株買いすると発表したことも注目している。ただ、足元の原油価格の上昇を踏まえ、17年3月期の連結営業利益券予想を719億円→515億円に下方修正した。

■ぐるなび <2440>  2,235円  +59 円 (+2.7%)  11:30現在
 ぐるなび<2440>が反発。7日付で岡三証券がレーティングを「中立」から「強気」へ引き上げ、目標株価を2800円に設定した。株価の調整により割安感が出てきたと判断、拠点の拡充による地方での加盟店増加に加え、外国語版をフックとした大都市圏での獲得も順調で、飲食店の目線に立ったサービス提供が改めて評価されていると指摘している。

■グリー <3632>  601円  +9 円 (+1.5%)  11:30現在
 グリー<3632>が続伸。7日の取引終了後、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(東京都港区)子会社のフォワードワークスとスマートフォン向けゲームアプリの開発で協業し、「プレイステーション」向けRPG「WILD ARMS」を題材としたタイトルを共同開発すると発表しており、これを好感した買いが入っている。同協業では、グリーがデベロッパーとなり開発およびアプリ運営などを行い、フォワードワークスがパブリッシャーとして配信業務を行う。今回、開発が発表された「WILD ARMS」シリーズは、西部劇とファンタジーの融合による斬新な世界観、美しい音楽、そして異世界「ファルガイア」を舞台とするロマン溢れる冒険のストーリーでで、今なおファンからの根強い支持を受けるシリーズとなっている。なお、タイトルの詳細はフォワードワークスが後日改めて発表する予定。また、ソニー<6758>グループによるスマホゲーム本格参入の一環としても注目されている。

■ゲオホールディングス <2681>  1,305円  +19 円 (+1.5%)  11:30現在
 ゲオホールディングス<2681>が3日続伸。7日の取引終了後、子会社ゲオインタラクティブが全国のゲオショップ213店舗で電子コミックのレンタル事業「GEOマンガ」を開始したと発表しており、新事業への期待感から買いが入っている。「GEOマンガ」は、メディアドゥ<3678>が電子書籍の配信に必要なシステムと電子書籍コンテンツを提供してスタートするもので、スマートフォンでレンタルしたいコミックを選択し、ゲオショップのレジで決済すると、購入後15日間、開封時から3時間閲覧できる電子貸本サービス。レジでの決済は現金のほか、ゲオのオリジナルプリペイドカード「ルエカ(Lueca)」でも支払いができ、セルフレジも利用可能だという。なお、価格は1冊60円(税別)からで、サービス開始時は約2000タイトルが対象としている。

■東京エレクトロン <8035>  10,060円  +88 円 (+0.9%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が続伸。また、シリコンウエハーを手掛ける信越化学工業<4063>やSUMCO<3436>、電源ICを手掛けるサンケン電気<6707>、車載マイコンの大手ルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体関連セクターに継続的に資金が流入している。データセンターの増設に伴うHDD代替需要や高機能化が進むスマートフォン向けデバイスとして3次元NAND型メモリーの市場が拡大傾向にあり、半導体業界全体の設備投資意欲を刺激している。今後も安全システムの導入や自動運転の普及などで電装化が加速する自動車向け需要のほか、IoT時代の進展に伴う家電のオンライン化など構造的な半導体需要の増勢が予想されており、関連銘柄の水準訂正が進む可能性がある。

■伊藤園 <2593>  3,505円  +30 円 (+0.9%)  11:30現在
 伊藤園<2593>は堅調。同社は7日の取引終了後、11月度の月次売上高を発表、合計で前年同月比3.6%増となった。その内、ドリンク事業は同3.2%増。内訳では機能性飲料が同10.0%増、野菜飲料が同7.6%増、紅茶飲料が同5.9%増、果実飲料が同4.3%増、コーヒー飲料が同3.4%増、日本茶・健康茶飲料が同1.1%増と好調ながら、中国茶飲料が同13.0%減と不振だった。

■みずほFG <8411>  217.9円  +1.6 円 (+0.7%)  11:30現在
 みずほフィナンシャルグループ<8411>が3日続伸。ここにきてメガバンクの物色人気が再燃するなか、同社株も上値追い基調が鮮明だ。株価が低位に位置していることもあって売買代金は三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などに届かないが、売買高ベースでは連日東証1部の首位をキープしており、マーケットの注目度の高さをうかがわせる。PBRの割安さや配当利回りの高さなどから水準訂正余地は依然として大きい。そうしたなか、個別の買い材料も出現している。8日付の日本経済新聞は「(同社は)日本IBMと組み、仮想通貨『みずほマネー』を開発した」と報じており、これを手掛かりに個人投資家などの買い意欲を誘っている。「ブロックチェーン」技術を使う見通しで、記事は「(同社は)今後、利用者同士がスマートフォンを通じて通貨をやりとりしたり、新たな決済サービスなどに活用できないかを検討する」と伝えており、今後の展開が注目される。

■東京楽天地 <8842>  510円  +2 円 (+0.4%)  11:30現在
 東京楽天地<8842>は小動き。7日の取引終了後、従来3円を予定していた17年1月期の期末配当について、来年2月に創立80周年を迎えることを記念して記念配当2円を実施し、計5円にすると発表したが、市場の反応は限定的のようだ。これにより年間配当は8円となり、前期の年6円に比べて2円の増配となる。同時に発表した第3四半期累計(2~10月)連結決算は、売上高80億5700万円(前年同期比18.1%増)、営業利益10億9200万円(同9.5%減)、純利益6億9900万円(同12.8%減)だった。主力の不動産賃貸関連事業で昨年12月に開業した浅草ビルが期首から寄与したことに加えて、娯楽サービス関連事業では大ヒットを記録している「君の名は。」をはじめ「シン・ゴジラ」「ズートピア」などが好稼働し増収を確保した。ただ、浅草ビルの減価償却費や宣伝費の増加などが利益を圧迫し、営業利益は減益を余儀なくされた。なお、17年1月期通期業績予想は、売上高105億円(前期比12.1%増)、営業利益13億円(同22.1%増)、純利益7億5000万円(同8.0%減)の従来予想を据え置いている。

■ケーヒン <7251>  1,950円  +6 円 (+0.3%)  11:30現在
 ケーヒン<7251>は1月以来の2000円大台乗せを目前にとらえている。同社は、二輪・四輪車向けにエンジンや空調などの部品を手掛けている。為替は1ドル=113~114円近辺で推移しているが、同社の下期以降の為替レートは1ドル=100円を前提としており、円高影響で下方修正した17年3月期営業利益235億円の上振れが期待できる。また、主要取引先のホンダ<7267>の生産台数は足もと増加傾向にあり、これも業績の押し上げに寄与しそうだ。株価は上昇局面にあるものの、PBRは0.9倍台にあり依然として割安感がある。(藍)

●ストップ高銘柄
 ディー・ディー・エス <3782>  382円  +80 円 (+26.5%) ストップ高   11:30現在
 オルトプラス <3672>  407円  +80 円 (+24.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 石井表記 <6336>  503円  +80 円 (+18.9%) ストップ高   11:30現在
 クボテック <7709>  724円  +100 円 (+16.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 日本一ソフトウェア <3851>  795円  +100 円 (+14.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均