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【市況】<マ-ケット日報> 2016年12月6日

 6日の市場は日経平均が3日ぶりに反発。終値は前日比85円高の1万8360円だった。前日の米株高が刺激となってリスク選好の動きが強まり、日経平均の上げ幅は一時200円を超える場面も。高値警戒感から後半は上げ幅を縮めたが、投資家の買い意欲は強く基調は依然として堅固といえよう。

 昨日の米国市場は良好な経済指標と原油高を好感してダウ平均が反発。2日ぶりに史上最高値を更新してきた。長期金利の上昇観測も強まり金融株が軒並み高。ダウ平均の上げ幅は一時100ドル超えまで達していた。この日はイタリアの国民投票を受けた欧州市場が大幅反発となったこともプラスとなり、直近で出遅れていたS&P500種やナスダック指数が大きく上げている。

 さて、円安一服とともに高値圏で足踏み状態にある東京市場だが、本日は欧米株の上昇でEU不安が後退したことと原油・非鉄市況の上昇がプラス材料となり、リスク選好の動きが戻ってきた。日銀がETFを大きく買っている安心感もあり、過熱感はありながらも好需給の図式は変わっていない。チャートでは日足陰線が増えているので加速的な株高は目先望めないが、深押しすることなくじわりとした株高で水準を切り上げて行くような展開が予想される。

 個別では工場の集約や中国展開などが評価されてシャープ <6753> が年初来高値を更新。株式市場の活況で野村HD <8604> 、大和 <8601> も年初来高値へ。一方、11月の既存店売上高の減少を嫌気してABCマート <2670> が急落している。(ストック・データバンク 編集部)

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