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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:オンコセラピ、日写印、野村

オンコセラピ <日足> 「株探」多機能チャートより
■オンコセラピ <4564>  291円  +36 円 (+14.1%)  11:30現在
 オンコセラピー・サイエンス<4564>が急伸。この日の寄り前に、塩野義製薬<4507>にライセンスアウトしているがん特異的ペプチドワクチン「S-588410」の食道がん患者を対象とした第3相臨床試験について、試験の進捗に伴うマイルストーンが発生したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。同マイルストーンは第3四半期(10~12月)に事業収益として計上することになる。なお、同社は17年3月期通期業績予想を公表していない。

■東芝機械 <6104>  467円  +24 円 (+5.4%)  11:30現在
 東芝機械 <6104> が急反発、年初来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が5日付で同社の投資判断「オーバーウエート(強気)」を継続し、目標株価を400円→510円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、原価低減モデルへの切替えや得意とする自動車向けの回復で、射出成形機の利益改善が進む可能性が高いと報告。また、中国向けの拡大基調が続くリチウムイオン二次電池用セパレータ向け押出成形機も利益貢献すると指摘した。円安進行もポジティブ要因として挙げている。同証券では、18年3月期の連結営業利益を50億円→54億円、19年3月期を52億円→59億円にそれぞれ上方修正した。

■日本写真印刷 <7915>  2,757円  +141 円 (+5.4%)  11:30現在
 日本写真印刷<7915>が大幅反発し年初来高値を更新。5日、マレーシアにおいて意匠付きビニル床タイルの生産を目的とした合弁会社を設立することで、現地企業と契約書を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同社の産業資材関連のマレーシア連結子会社が、マレーシアの建材メーカー大手スキャンウルフ・プラスチック・インダストリーズとの間で12月中旬をメドに合弁会社を設立する。これにより、経済成長が著しい東南アジア地域で従来の対象市場に加え、付加価値の高い製品の需要増加が見込まれる建材市場での生産・販売体制が整うこととなり、同地域での建材事業の拡大が期待できるとしている。

■トリドール <3397>  2,441円  +118 円 (+5.1%)  11:30現在
 トリドールホールディングス<3397>が4日ぶりに反発。5日に発表した11月度の月次売上高で、全業態の既存店売上高が前年同月比7.1%増となり、3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。休日が前年と比べて1日少なかったことによる影響が2.1%程度あったものの、丸亀製麺で、2日から「肉玉あんかけうどん」を販売すると共に、「夜なきうどんの日」制定記念キャンペーンの実施やテレビCMを放映するなどした結果、同業態が同7.7%増となったことが牽引した。

■大阪チタ <5726>  1,673円  +69 円 (+4.3%)  11:30現在
 大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、東邦チタニウム<5727>がいずれも大幅高に買われたほか、DOWAホールディングス<5714>、新日本電工<5563>、大平洋金属<5541>なども上昇。足もとドル高と逆相関関係にある金市況を除いて、非鉄市況が上昇。非鉄や穀物などで構成されるCRB指数は11月中旬以降、急速に上値追い基調を強めており、前日時点で今年7月1日以来約5カ月ぶりの水準に戻している。トランプ次期米大統領の掲げる政策が米長期金利の急上昇を招き、世界的なインフレムードにもつながっている。中国の景気減速懸念も後退している現状で市況関連株に吹く追い風は強い。

■福井コン <9790>  2,472円  +98 円 (+4.1%)  11:30現在
 福井コンピュータホールディングス<9790>が大幅反発。大和証券は5日、同社株の投資判断を新規「1」でカバレッジを開始した。目標株価は3600円に設定した。同社は、工務店向け建築3次元CADでトップシェアを誇りICT建設技術を活用する国土交通省の新たな取り組みである「i-Construction」で用いられる土木用CADで先行している。同証券では、「i-Constructionにより生み出されている需要により今来期の業績がすでに押し上げられ始めていることに加え、VR(仮想現実)の技術により新たな収益機会が訪れようとしている」と指摘。VRに絡んでは、「17年年初には同社のVRを活用したシステムが一般の建材ショールームや住宅展示場などで導入される見通し」としている。

■野村ホールディングス <8604>  695.4円  +19.6 円 (+2.9%)  11:30現在
 野村ホールディングス<8604>、大和証券グループ本社<8601>など大手をはじめ証券株が軒並み高。個別にも光世証券<8617>や東洋証券<8614>などが高い。トランプノミクスを手掛かりとする強気相場が繰り広げられており、前日はイタリアの国民投票の結果をうけて日経平均株価はいったん調整を余儀なくされたものの、きょうはすかさず切り返しに転じている。売買代金は活況の目安とされる2兆円台を前日まで18日連続で上回っており、そのうち6営業日は3兆円も上回っている。売買手数料拡大を背景に証券会社の収益環境には追い風が強く意識される状況だ。

■日テレHD <9404>  1,968円  +43 円 (+2.2%)  11:30現在
 日本テレビホールディングス<9404>が反発。5日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」へ、目標株価を2000円から2300円へ引き上げた。テレビ業界の中で安定した視聴率確保を評価、17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の485億円(前期531億7800万円)に対して従来予想の475億円から533億円へ、18年3月期は508億円から583億円へ引き上げている。

■三井物産 <8031>  1,654円  +36 円 (+2.2%)  11:30現在
 5日、三井物産 <8031> が英蘭石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルが保有するメキシコ湾沖合の原油・天然ガス4鉱区の権益、20%を取得すると発表したことが買い材料視された。対象はルイジアナ州ニューオーリンズ市の100キロメートル沖合にある「サーシアス」など4鉱区。水深1300メートルから原油と天然ガスを産出する。埋蔵量は原油換算で約1億バレルを見込んでいる。発表を受け、メキシコ湾沖での原油権益の取得による将来的な業績への寄与に期待する買いが向かった。

■日本ゼオン <4205>  1,066円  +23 円 (+2.2%)  11:30現在
 日本ゼオン<4205>が4日続伸で年初来高値を更新。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が5日付で、投資判断「オーバーウエート」を継続しつつ、目標株価を1000円から1160円へ引き上げたことが好材料視されている。17年3月期下期以降の為替前提を1ドル=100円から110円へ変更することなどから、18年3月期の営業利益予想を320億円から338億円へ、19年3月期を同360億円から375億円へ上方修正したことが要因としている。また、タイヤ用ゴム市場ではここ数年市況悪化が続いたが、直近ではブタジエン市況、合成ゴム市況とも上向いており、短期業績のサポートとなるほか、LiBバインダーの17年3月期売上高は前年比25%増と高成長が続くとみていることも好評価されている。

■三菱電機 <6503>  1,602.5円  +23 円 (+1.5%)  11:30現在
 三菱電機<6503>が続伸。5日付で岡三証券がレーティングを「中立」から「強気」へ引き上げ、目標株価を1900円に設定した。FAシステムの需要が回復局面に入ったとみられることを評価、17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の2500億円(前期3011億7200万円)に対して従来予想の2460億円から2670億円へ、18年3月期は2810億円から2970億円へ引き上げている。

■オムロン <6645>  4,530円  +65 円 (+1.5%)  11:30現在
 オムロン <6645> が4日続伸し、連日で年初来高値を更新した。SMBC日興証券が5日付で同社の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を4100円→4900円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、半導体メーカーの設備投資回復などを背景に、FA関連機器の需要は現地通貨ベースで堅調に拡大していると指摘。また、足元の急速な円安進行を受けて、為替レート前提を1ドル=110円(従来100円)、1ユーロ=115円(従来110円)に変更した。同証券では、制御機器事業の業績拡大や為替影響を踏まえ、17年3月期の連結営業利益を491億円→615億円(会社計画は550億円)、18年3月期を551億→706億円、19年3月期を620億円→782億円にそれぞれ上方修正した。

■三菱UFJ <8306>  717.1円  +8.4 円 (+1.2%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>のメガバンク3社が揃って反発。売買代金は三菱UFJが出足20分で2位のトヨタ自動車<7203>の2倍水準である200億円強をこなしており、マーケットの関心の高さを物語っている。前日はイタリアの憲法改正の是非を問う国民投票で改憲反対派が勝利し、レンツィ首相の辞意表明で波乱含みの展開。しかし、前日の欧米株市場ではイタリアを除いて総じて堅調な動きだったことで、投資家の不安心理が後退している。欧州金融市場への波乱懸念を背景として東京市場でも銀行セクターは売りを浴びたものの、きょうはその反動で買い戻されている。

●ストップ高銘柄
 黒田精工 <7726>  606円  +160 円 (+35.9%) ストップ高   11:30現在
 インスペック <6656>  1,434円  +300 円 (+26.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 グローバルダイニング <7625>  433円  +80 円 (+22.7%) ストップ高   11:30現在
 ジーンテクノサイエンス <4584>  1,775円  +300 円 (+20.3%) ストップ高   11:30現在
 アズジェント <4288>  898円  +135 円 (+17.7%) 一時ストップ高   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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