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2016年12月02日16時32分

【経済】OPECによる減産合意も米国の原油生産は急増か、サンワード貿易の松永氏(三井智映子)


こんにちは、フィスコリサーチレポーター三井智映子の「気になるレポート」です。


ウィーンで30日に開かれたOPEC総会は、参加国が減産で最終合意したと報道されました。8年ぶりとなる減産に踏み切ることが決まったわけです。
原油市場はこの発表を受けて買いが優勢となっています。
今日はそんな気になる原油市場をレポートします。

松永さんによれば『エネルギーデリバティブで世界最大の売買高を誇るゴールドマン・サックスは、「8年ぶりのOPECによる減産合意は、米国やその他の地域が急速に原油を生産する引き金となる。原油高ではなく余剰在庫を狙った短期的な減産であるために、米国やその他の地域は、急激な生産で応じるだろう。」と指摘しております』とのこと。

これについて松永さんは、『米国の原油生産は、9月2日時点で日量845.8万バレルまで減少し、今年最低の生産高を記録しました、その後は、増加傾向を続け、11月25日時点で869.9万バレルまで回復しております。米国の原油生産量が昨年6月の水準まで回復すれば、日量90万バレル強の増産となる計算です』と分析。
『OPEC諸国全体で日量120万バレルの減産を実施しても、米国一国で日量90万バレルの増産を実施することになれば、OPECの減産合意があまり意味のないものとなります』との見解を示しています。

また松永さんは『今後は、更なる米国の増産が予想されます』ともおっしゃっています。
『ゴールドマン・サックスの指摘通りの展開となれば、かなりの短期間で米国の原油生産が急増することとなるのかもしれません』とのことですので、OPECによる減産合意で原油価格がこのまま上昇するかは疑問かもしれません。
注視してまいりましょう。


上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の12月2日付「原油市場3」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。


フィスコリサーチレポーター 三井智映子

《FA》

 提供:フィスコ

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