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【市況】<マ-ケット日報> 2016年12月2日

 2日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比87円安の1万8426円だった。前日の米国株は上昇したものの円安の動きが一服していることで利食い売りが優勢となってしまった。米雇用統計の発表を控えた週末ということである意味当然の押しともいえそう。東証1部の出来高は引き続き高水準を維持しており、来週も外国人主導の好需給相場が期待できそうだ。

 昨日の米国市場はOPECの減産合意を受けた買いが続きダウ平均は3日続伸。4日ぶりに史上最高値を更新してきた。原油先物(WTI)が一時1バレル=52ドルまで上昇(1カ月半ぶり)したことで石油関連株が軒並み高。米長期金利の一段の上昇(1年半ぶり)で金融株も上昇し、この2業種の貢献でダウ平均は一時100ドル近く値を上げる場面があった。一方、2業種以外は目立った買いが入らなかったようで反対にハイテク株は連日の大幅安。ナスダック指数は2日間で2.4%の下落を演じている。米国株はちぐはぐな内容でやや気迷い気味だ。さて、東京市場の方は円安一服を受けて朝から小口売りが先行する展開。今晩の米雇用統計や4日の日曜日に予定されているイタリアの国民投票を前に、新規で上値に買いを入れにくい状況となっている。一方、後場中頃には日経平均が200円近く下げる場面があったが、下げれば買う向きは大勢待機しており、大引けは下げ幅を半分以上縮めている。イベントを無事に通過すれば再び円安・株高の流れに回帰しよう。(ストック・データバンク 編集部)

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