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【市況】1日の香港市場概況:ハンセン0.4%高と続伸、石油関連に買い


1日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比88.46ポイント(0.39%)高の22878.23ポイントと続伸し、本土企業株で構成されるH株指数が54.25ポイント(0.55%)高の9892.31ポイントと3日ぶりに反発した。売買代金は748億4400万香港ドル(11月30日は888億9000万香港ドル)。

内外の好材料が追い風。寄り付き前に発表された中国の11月製造業PMI(国家統計局などが集計)で、事前予想(51.0)を上回る51.7で着地したことが好感された。昨夜のOPEC総会で、8年ぶりの減産が合意されたことも支援材料。WTI原油先物が急伸するなか、石油関連株に買いが先行した。もっとも上値は重い。域内金利の上昇が警戒された。米債券利回りが急伸するなか、香港銀行間貸出金利(HIBOR)も翌月物が約6年5カ月ぶりの高水準に跳ね上がっている。

ハンセン指数の構成銘柄では、石油大手3社の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が6.1%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が4.7%高、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.4%高で引けた。通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)は4.4%高と大幅続伸(前日は7.4%高)。親会社の中国聯合網絡通信集団(聯通集団)が実施を予定する「混合所有制改革」に、「BAT」と呼ばれる中国の3大インターネット企業(百度、阿里巴巴、騰訊)がそろって参画する見通し??と前日に報じられたことが引き続き材料視された。同社は具体的な実施案をまだ検討中で、当局の最終承認も得ていないと説明したものの、期待感は持続している。

非鉄関連セクターも物色される。銅生産で中国最大手の江西銅業(358/HK)が4.4%高、モリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(チャイナ・モリブデン:3993/HK)が3.5%高、アルミニウム中国最大手の中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が3.2%高、ニッケル大手の新疆新シン鉱業(3833/HK)が2.5%高を上げた。

一方、香港拠点の銘柄群はさえない。不動産デベロッパー大手の信和置業(サイノランド:83/HK)が3.8%安、同じく不動産開発などの九龍倉集団(ワーフ・ホールディングス:4/HK)が1.3%安、地下鉄運営の香港鉄路(MTR:66/HK)が1.7%安、電力大手の電能実業(パワー・アセッツ・ホールディングス:6/HK)が1.4%安と値を下げた。


【亜州IR】

《WA》

 提供:フィスコ

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