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【市況】概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は値下がり、高値警戒感が重し

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 61906.36 +1.51%
30日のブラジル株式市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比919.84ポイント高(+1.51%)の61906.36で取引を終えた。62589.83まで上昇した後、一時60994.05まで下落した。

石油輸出国機構(OPEC)が8年ぶりの減産合意が好感され、原油価格が急騰。これに伴い、ブラジル石油公社(PETR3)など資源銘柄に買いが集中した。また、ブラジル中央銀行が利下げに踏み切ったことも支援材料。ブラジル中銀は11月30日、政策金利(セリック金利)を0.25%引き下げ、13.75%とする方針を発表した。これは前回会合に続き連続の利下げとなった。インフレ率が予想以上に鈍化していることや、景気回復の遅れ、トランプ米次期大統領がブラジルなどに不利な貿易政策を実施するとの観測などが利下げの理由として挙げられた。

【ロシア】MICEX指数 2104.91 +0.87%

30日のロシア株式市場は4日ぶり反発。主要指標のMICEX指数は前日比18.07ポイント高(+0.87%)の2104.91で取引を終了した。2116.38から2085.84まで下落し
た。

石油輸出国機構(OPEC)が8年ぶりの減産合意が好感され、原油価格が急騰。これに伴い、資源銘柄に買いが広がり、指数の上昇をけん引した。一方、指数の上値は重い。欧米との関係悪化懸念が高まっていることが引き続き圧迫材料となった。なお、カナダ政府はこのほど、ロシアの下院議員を含めて15人を新たに経済制裁の対象に加えた。

【インド】SENSEX指数 26652.81 +0.98%

30日のインドSENSEX指数は4日続伸。前日比258.80ポイント高(+0.98%)の26652.81、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同82.35ポイント高(+1.01%)の8224.50で取引を終えた。

狭いレンジでもみ合った後は上げ幅をじりじりと拡大させた。成長ペースの加速観測が支援材料。この日の取引終了後に発表される7-9月期の国内総生産(GDP)成長率について、前期の7.1%から7.5%まで加速すると予測された。また、最近の下落で値ごろ感が強まり、下値を拾う動きが継続した。なお、7-9月期のGDP成長率は7.3%となり、市場予想をやや下回った。

【中国本土】上海総合指数 3250.03 -1.00%

30日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比32.89ポイント安(-1.00%)の3250.03ポイントと5日ぶりに反落した。

高値警戒感が重し。昨日の上海総合指数は4日続伸し、1月6日に付けた年初来高値に接近したため、いったん利益を確定しようとする動きが優勢となった。中国であす(12月1日)、11月の製造業PMIが公表されることも気がかり材料として意識されている。

《NH》

 提供:フィスコ

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