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【市況】<マ-ケット日報> 2016年11月30日

 11月最後の取引となる本日の市場は日経平均が3日ぶりに小反発。終値は前日比1円高の1万8308円だった。前日の米株高や円安を受けて買いが先行したが、今晩のOPEC総会を前に買い持ちを手じまう動きも出て伸び悩んでしまった。東証1部の売買代金は3兆円台に膨らんだが、月末のMSCI指数構成銘柄の入れ替えに伴う機械的な売買で、特に需要(買い)が増えたということではない。

 昨日の米国市場は7-9月GDP改定値の上方修正を好感してダウ平均は反発した。米国の7-9月GDP改定値は3.2%成長と0.5ポイントの上振れ。ブラックフライデー後の年末商戦も堅調に推移しており、米経済への信頼感が強まっている。ただ、相場は史上最高値圏でOPEC総会や雇用統計を迎えるため値動きは鈍め。トランプラリーもそろそろ3週間が経とうとしており買い疲れも出る頃である。

 さて、直近2日間は足踏み状態となっていた東京市場だが、本日は米株上昇と円安を受けて買いが先行する展開に。OPEC総会を控え上値追いの動きは鈍かったが、下値を拾う動きは続いており需給は依然として良好だ。東証2部指数とジャスダック平均はともに年初来高値を更新している。OPEC問題を無事に乗り切れば12月相場も堅調に推移しそうである。個別では外国証券が投資判断を引き上げたアダストリア <2685> が上昇。一方、大型投資が逆に嫌気されたUACJ <5741> が出来高を伴って売られている。(ストック・データバンク 編集部)

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