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【経済】(中国)車販売目標の1-10月達成率:首位は一汽VW、トヨタなども好調


中国主要自動車メーカーの新車販売に関して、自動車情報サイトの盖世汽車は29日付で、各社の通年目標に対する今年1~10月実績の達成率を掲載した。中国乗用車聯合会がまとめた各社の1~10月販売統計を集計。月次統計で販売上位10社に入る企業を対象に、達成率をランキングしている。首位は独フォルクスワーゲン系の一汽大衆(一汽VW)。1~10月は155万7900台を売り上げ、通年目標(182台)の85.6%をクリアした。
一汽大衆は、月次販売ランキングで上位3位を常にキープ。今年1~10月販売は、前年同期比で16.8%の伸びを達成し、上汽大衆と上汽通用を加えた上位3社で最大だった。
2位は、吉利汽車で83.03%。通年目標70万台に対し、1~10月は58万1200台を売った。前年同期比で84.96%増に急伸している。9月販売は10万台に迫り、月次ベースで今年最多を更新した。
3位は、上汽大衆で85.6%。通年販売目標は182万台、1~10月実績は155万7900台に積み上がった。
以下、4位:東風日産(達成率79.8%)、5位:上汽通用(78.6%)、6位:北京現代(77.6%)、7位:上汽通用五菱(76.92%)、8位:長城汽車(74.8%)、9位:長安汽車(74.67%)、長安福特(74.57%)??の順となっている。
小型車減税の終了を年末に控え、中国で新車の駆け込み需要が伸びている。業界団体の中国汽車工業協会によれば、10月の新車販売台数は、前年同月比18.7%増の265万台に達した。プラス成長は8カ月連続。伸び率は前月の26.1%から7.4ポイント鈍化したものの、販売台数は月次ベースの年初来最高を2カ月連続で更新した。生産台数も17.6%増の258万6000台に拡大(伸び率は前月の32.8%から15.2ポイント鈍化)。前月比ではそれぞれ3.4%、2.2%拡大した。
乗用車のうち、減税対象となる排気量1600cc以下の小型車は10月、前年同月比28.1%増の171万3000台を売り上げた。伸び率は乗用車全体を7.8ポイント上回っている。ただ、駆け込み需要も一巡し始めているため、伸び率は前月の42.2%から14.1ポイント縮小した。
日本メーカーの中国販売は総じて堅調。トヨタを除く主要3メーカーが軒並みプラス成長を維持し、10月としての過去最高を記録した。なかでもマツダが力強い伸びを示し、前年同月比40.1%増の2万8147台を売り上げている。このほか、ホンダが39.6%増の11万6005台、日産が16.1%増の12万7200台。一方、トヨタは4.1%減の9万9200台と、4カ月ぶりに前年同月の実績を割り込んだ。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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