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2016年11月29日10時00分

【材料】<注目銘柄>=富士フイルム、来期業績回復とヘルスケアの成長性着目

富士フイルム <日足> 「株探」多機能チャートより
 富士フイルムホールディングス<4901>は13週・26週移動平均線のゴールデンクロスを果たしており、今後戻り相場に弾みがつきそうだ。

 同社は再生医療や、抗体医薬品などのヘルスケア事業に注力の構え。バイオ医薬品の受託製造は市場が拡大一途となるなか、収益環境に強いフォローの風が吹いている。また、抗がん剤やアルツハイマー治療薬など創薬技術にも期待がかかっている。中国有数の複合企業である華潤集団とヘルスケア領域を中心とした包括的提携で合意、13億人の人口を擁する中国市場でのビジネス拡大に対する思惑も株価の居所を変える原動力となろう。

 17年3月期の連結業績予想について、売上高を2兆5500億円から2兆4000億円(前期比3.7%減)へ、営業利益を2200億円から1920億円(同0.4%増)へ下方修正しているが、織り込み完了でマーケットの視線は既に来期に向いている。ここ最近の為替の円安進行も同社にとってうれしい誤算だ。部門別では懸案の事務機事業の収益改善が顕在化する方向にあり、積極的に取り組んでいる合理化策も今下期を境に効果が発現する見通し。インスタントカメラの「チェキ」シリーズなども好調で今後一段の成長が見込まれている。

 18年3月期はトップラインが増加に転じ、営業利益段階でも2100億円を超えて2ケタ増益基調に浮上してくる可能性がある。株価は当面4月28日の高値4773円を意識する展開を想定。また、中期的には昨年8月につけた高値水準である5300円近辺が目標となりそうだ。(銀)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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