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【市況】短期資金は中小型株やテーマ株などへ/オープニングコメント

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

 29日の日本株市場は利食い優勢の展開になりそうだ。28日の米国市場では、イタリアの国民投票への警戒から欧州株が軟調だった影響を受けて売り先行の展開だった。これまでの上昇からは想定内の一服ではあろうが、シカゴ日経225先物清算値は大阪比50円安の18280円、円相場は1ドル111円80銭台での推移となるなか、日本については前日に続いて利食いが出やすいだろう。

 また、原油先物相場は反発となったが、30日のOPEC総会での結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすいだろう。その他、昨日は円安の一服を受けて輸出関連に利食いが出る一方で、銀行株の切り返しがセンチメントを明るくさせていた。日銀のETF買い入れによる需給面での下支えも安心感につながった。

 本日も下値の堅さは意識されそうであり、内需系のほか中小型株などへ短期筋の資金が向かいやすいとみられる。その他、ZMPの仮条件が決定することもあり、自動運転車関連への物色も意識されよう。また、米アップルは初代モデルの発売から10周年を迎える来年、曲面ディスプレーのiPhoneを発売する可能性があると報じられており、有機ELなどの関連銘柄も注目されそうだ。
《AK》

 提供:フィスコ

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