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【市況】明日の株式相場見通し=外為市場にらみで調整機運、海外投資家の買いは継続

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(29日)の東京株式市場は、外国為替市場で円安・ドル高進行に一服感が強まることも予想され、日経平均株価は調整色が強まりそうだ。

 市場関係者からは「28日の東京外国為替市場では、1ドル=111円台前半まで円高・ドル安が進行したにも関わらず、日経平均株価は小幅反落にとどまり、東証株価指数(TOPIX)は12日続伸となった。大手の銀行や商社に海外投資家からとみられる積極的な買いが継続しており、全般も下げ渋る頑強な地合いとなった。ただ、短期間の急上昇に対する過熱感も強く、適度なスピード調整を求める見方もではじめている」との声も聞かれた。

 週明け28日の東京株式市場は、売り優勢で始まったものの日経平均株価の下げは限定的で、後場は急速に下落幅を縮小する推移となった。日経平均株価終値は、前週末比24円33銭安の1万8356円89銭と8日ぶり小幅反落した。

 日程面では、オリジナルバッグ、財布などの企画・販売のスタジオアタオ<3550>、リスク検知に特化したビックデータ解析によるソリューションを提供するエルテス<3967>、3Dプリンターおよび砂型鋳造による試作品、各種部品・商品の製造、販売を手掛けるJMC<5704>の3社がいずれも東証マザーズ市場に新規上場する。

 このほかに、10月の完全失業率・有効求人倍率・家計調査・商業動態統計速報、10月の乗用車8社の生産・輸出実績に注目。海外では、米7~9月期の国内総生産(GDP)改定値が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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