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【材料】本日の注目個別銘柄:ミサワホーム、市光工業、エーザイなど

LINE <日足> 「株探」多機能チャートより

<3938> LINE 4250 -155
伸び悩み反落。UBS証券では投資判断を「ニュートラル」から「セル」に格下げしている。目標株価は5100円から3600円に引き下げ。最近はヒット作が出ておらず、他社の有力 IP 活用ゲームの配信が今後も見込まれることから、2017年度はLINEのモバイルゲーム事業の減収加速が予想されるとしている。市場は新広告商品の収入ポテンシャルや主力事業の売上高動向に関して楽観的と。

<7818> トランザクション 1844 -316
大幅続落で下落率トップ。本日、公募・売出株の受渡期日となっており、需給悪化が鮮明化する格好になっているようだ。公募・売出価格は1686円であり、短期の利益確定売りなども集まる状況とみられる。公募価格決定後は株価が急伸、3営業日で一時は50%の上昇となっていた。電子たばこ事業の成長性期待などが強く反映される格好になったとみられる。

<1722> ミサワホーム 1061 +143
大幅続伸。トヨタホームが同社を子会社化すると発表、TOBと第三者割当増資によって、持株比率を51%に引き上げる。現在の保有比率は27.8%であるが、14.1%に当たる約546万株を上限にTOBを実施、残りは割当増資とするようだ。TOB価格は1100円、割当増資価格は874円とする計画。トヨタホームの子会社化に伴うシナジーや業容拡大などを期待する動きが先行へ。

<7244> 市光工業 382 +56
急伸。仏部品大手のヴァレオがTOBを実施して、現在の出資比率32%から最大55%にまで引き上げると発表している。TOB価格は408円と、一昨日の終値に対して25%のプレミアムとなっている。買い付け価格に上限はあるものの、ヴァレオの子会社化後に伴う一段のシナジー効果に対する期待感なども先行する形へ。

<7248> カルソカンセイ 1750 +300
ストップ高比例配分。日産がKKRに保有株を売却すると正式に発表、KKRはTOBを実施して全株の取得を目指す。TOB価格は1860円、前日の終値に対するプレミアムは28%に達している。KKRのTOB観測報道が伝わった一昨日も、プレミアム期待から大幅に上昇したが、プレミアムは想定以上の格好になっている。

<4523> エーザイ 6562 -505
大幅続落。米国のイーライ・リリーが、開発していたアルツハイマー型認知症治療薬ソラネズマブに関して、フェーズ3試験で有用な効果が得られなかったと発表している。競合薬である同薬の試験結果は、同社が開発しているアデュカヌマブの展望を大きく左右するとも見られていたため、連想売りが先行する形になっているようだ。

<5401> 新日鐵住金 2557.5 +126
大幅続伸。本日は鉄鋼セクターが業種別上昇率のトップになっている。メリルリンチ日本証券では、来年上期にかけての金属市況の先高感を踏まえ、市況上昇の恩恵を強く受ける高炉や非鉄金属各社に「強気」のスタンスを採るとしている。同社に関しては、「買い」継続で目標株価を2300円から2650円に引き上げ、18.3期経常利益は3200億円を予想でコンセンサスを大幅に上振れるとみている。

<6753> シャープ 189 +6
しっかり。野村證券では投資判断を「リデュース」から「ニュートラル」に格上げ、目標株価も100円から180円に引き上げている。売り方の買戻しの動きなどにつながっているもようだ。野村證券では、白物家電や半導体などディスプレイ以外の事業の特色を活かした中期ビジョンを示しているほか、独力で有機ELの大規模投資を敢行する可能性が低下したことなどを評価。
《XH》

 提供:フィスコ

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