市場ニュース

戻る
 

【市況】前場に注目すべき3つのポイント~先高期待強いが、いったん相対的に出遅れている中小型株などへ

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

17日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:先高期待強いが、いったん相対的に出遅れている中小型株などへ
■外資系証券の注文動向:差し引き90万株の売り越し
■前場の注目材料:政策減税の対象をサービスにも、政府方針





■先高期待強いが、いったん相対的に出遅れている中小型株などへ


17日の日本株市場は利食い優勢ながらも、底堅い相場展開になりそうだ。16日の米国市場はまちまちの展開となり、トランプ物色が一服するなか、NYダウは小幅ながら8営業日ぶりに反落となった。この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比100円安の17780円、円相場は1ドル108円90銭辺りと前日からはやや円高に振れて推移している。原油先物相場も反落となるなか、利益確定の流れが先行しよう。

一方で、日経平均は昨日までの上昇で2月戻り高値水準のほか、目先の抵抗となる週足の一目均衡表の雲上限である17900円処に接近する局面をみせていた。短期的な過熱感のほか、強弱感が意識されやすいところでもあり、想定内の一服との見方になりそうだ。

とはいえ、安倍首相・トランプ次期米大統領の会談を控え、日米同盟に対する米国の関与を再確認するとともに、政策期待が高まりやすいなかで底堅さも意識されるだろう。依然として先高期待の強い相場展開のなか、押し目買い意欲の強さは意識されよう。

また、物色の流れについても金融を中心とした大型株物色から、相対的に出遅れている中小型株などへ物色が広がりをみせてきており、需給状況は良好である。決算も通過するなか、AIやバイオ関連などテーマ株への物色も意識されそうだ。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■外資系証券の注文動向:差し引き90万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1130万株、買い1040万株、差し引き90万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


11月10日(木):50万株の買い越し
11月11日(金):100万株の売り越し
11月14日(月):320万株の売り越し
11月15日(火):390万株の買い越し
11月16日(水):50万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは8営業日ぶり反落(18868.14、-54.92)
・NY原油は下落(45.57、-0.24)
・安倍首相とトランプ次期大統領との会談関係の動き
・政策減税の対象をサービスにも、政府方針
・長期金利上昇、一時9ヵ月ぶり高水準
・中国越境EC、通関優遇を継続
・飯田GHD<3291>、ベネッセ<9783>と子育て世帯向け家具
・ドコモ<9437>、5G通信の検証、ALSOK<2331>、JDI<6740>、凸版印刷<7911>と連携
・ライトオン<7445>、17年春から犬向けの洋服などを扱う新業態
・KNT-CT<9726>、訪日旅行をAIが助言
・アイロム<2372>など、「やせる細胞」の量産技術を開発
・パソナ<2168>、日本IBMとセキュリティー人材育成
・味の素<2802>、トルコ食品買収


☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・特になし


<海外>
・07:30 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁講演
・09:30 豪・10月失業率(予想:5.7%、9月:5.6%)
・09:30 豪・10月雇用者数増減(予想:+1.5万人、9月:-0.98万人)

《WA》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均