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【市況】16日の中国本土市場概況:上海総合0.1%安と小幅続落、証券株はしっかり

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

16日の中国本土マーケットは値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比1.93ポイント(0.06%)安の3205.06ポイントと小幅ながら続落した。上海A株指数も下落し、2.06ポイント(0.06%)安の3355.71イントで取引を終えている。一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数は0.93ポイント(0.26%)高の354.95ポイント、深センB株指数は0.26ポイント(0.02%)安の1170.38ポイントで終了した。

前日の終値を挟み、小幅な値動きに終始する。市場活性化の思惑と人民元動向の不透明感が綱引きとなり、方向感を欠く展開だった。人民元安を警戒。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元の対米ドル基準値を2008年8月以来の元安水準に設定した。上海外国為替市場では、実質的な固定相場(リーマンショック以降、1ドル=6.83ドルに固定)から変動相場制に再移行した2010年6月の水準を連日で切り下げ、約7年11か月ぶりの安値に達している(日本時間の午後、1ドル=6.86人民元台で推移)。

業種別では、インフラ関連株がさえない。ゼネコンの中国中鉄(601390/SH)が1.2%下落した。銀行株や自動車株、石炭株、産金株なども売られた。

半面、証券株はしっかり。太平洋証券(601099/SH)が1.6%上昇した。深セン・香港間の相互取引に対する期待感が根強い。同取引は、今月21日にも正式に開始されるとの観測が流れている。不動産株や保険株、海運株なども値を上げた。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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