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【市況】<マ-ケット日報> 2016年11月16日

 16日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比194円高の1万7862円で、今年2月1日以来、およそ9カ月半ぶりの高値をつけてきた。前日の米株高と円安進行が買いを呼び、あっという間に1万8000円を視野に捉える展開へ。特に1ドル=109円台に入った円安が市場のリスクオンムードを高めている。今まで円高に苦しめられてきただけに、円安のインパクトは思いのほか大きいようである。

 昨日の米国市場は原油相場の急反発を好感してダウ平均が7日続伸。4日続けて史上最高値を更新した。ダウ平均の7連騰は7月以来4カ月ぶり。この日はトランプ銘柄(金融、建設、機械)の上げは一服となったが、原油先物(WTI)の急伸を受けてリスクオンムードが強まり、出遅れていたIT、ハイテク株などが上昇をけん引した。米国はうまい具合に循環物色へと移行している。一方、東京市場は原油高も去ることながら109円台の円安を好感して日経平均が窓空けの上昇へ。短期的な相場の過熱感が意識されて取引時間中の上げ幅は小さめだったが、トランプラリーで市場環境が激変するなか、リスク資産を買わないわけには行かないというムードがかなり強まっている。円の下落ピッチの早さが象徴的で、米国発のミニインフレ相場が始まっているという印象だ。目先はひとまず1ドル=110円、日経平均は1万8000円というのがコンセンサスとなりつつある様子。(ストック・データバンク 編集部)

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