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【経済】中国:ペットブーム到来、年3割成長で20年は産業規模3.2兆円へ


中国にも空前のペットブームが訪れている。イヌやネコに代表されるペットの年間取引は、08年で3000万匹、12年で1億2700万匹、15年で1億8000万匹に増加。取引数が右肩上がりに伸びるなか、「ペット経済」は急ピッチに拡大してきた。さらに17年は2億5300万匹に上ると想定される。中国報告大庁が16日に伝えた。
ペット取引額も伸びが目立つ。10年は130億人民元、13年は500億人民元、15年は800億人民元に成長した。
餌などを含めたペット周辺産業も育つ。狗民網などが発表した「2016中国ペット業界・産業と消費者行動調査報告」によれば、15年の中国ペット産業規模は、前年比32.8%増の978億人民元(約円)に達した。今後も年率3割成長が持続し、20年には2000億人民元(約3兆2000億円)の大台を突破する見通しという。
愛好家の多くは、月給6000~1万2000人民元のホワイトカラー層で占められる。主な居住地は沿海の成長成長エリアに分布。1匹当たりの消費額は、500人民元近くに上る。
上海万博展覧館で8月18~21日に開催された今年の「第19回ペットフェアアジア」には、約800業者が参加。毎日の来場者数は6万人近くに膨らんだ。多数の来場者が1000人民元以上を会場内で支出。「愛らしいペットのためなら、3000人民元の衣料も購入する」と答える愛好家が散見された。
ペット産業は今後の伸び代も大きい。この背景には、社会構造の変化などがある。都市化、少子高齢化、晩婚化などが中国全体で進行するなか、子供に対するとの同様に、愛情をペットに注ぐ市民が増えてきたためだ。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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