市場ニュース

戻る
 

【市況】米国株見通し:トランプ相場の持続性見極めへ

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

S&P500先物 2165.25(+4.50) (19:45現在)
ナスダック100先物 4708.75(+14.25) (19:45現在)

19:45時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は小じっかりに推移している。

14日の米株式市場はまちまち。引き続きトランプ政権への政策期待から買いが先行。その後は、主要経済指標の発表が無かったほか、連日の株価上昇を受けて利益確定の売りも広がり上げ幅を縮小し、先週終値を挟んでもみ合う展開となった。一方でハイテクセクターは、トランプ氏の政策が世界的に展開するハイテク銘柄に悪影響を及ぼすとの見方が強く、上値の重い展開。ダウ平均は21.03ドル高の18868.69、ナスダックは18.72ポイント安の5218.40。

グローベックスの米株先物は小動きに推移しており、NYダウで20ドル高程度を織り込んで推移している。欧州は全般小動きであり、ユーロストック、英FTSEは小じっかりで推移する一方で、独DAXは小安く推移している。経済指標では独7-9月期GDP前期比0.2%増と予想(0.3%増)を下回る一方で、ZEW景気期待指数は13.8と予想(8.1)を上回っている。

米国では引き続きトランプ政権への政策期待からの物色が持続するかを見極める流れが続きそうである。また、経済指標では輸入物価指数(10月)、小売売上高(10月)、ニューヨーク連銀製造業景気指数(11月)などが予定されている。とりわけ小売売上高に関心が集まりやすい。全米小売業協会(NRF)は、今年の年末商戦(11-12月)での小売売上高について前年同期比3.6%増と予想している。過去10年間平均の2.5%増を上回るだけでなく、昨年の3.2%増からも拡大する。トランプ次期大統領の経済対策への期待から消費が拡大する可能性もありそう。小売売上高が予想通り(0.6%増)の範囲となれば、トランプ政策への期待が加わる年末商戦への期待が一段と高まる可能性があり、これが株価の押し上げ要因になりそうだ。

《KK》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均